三井不動産レジデンシャルとバリューブックスは8月5日、「循環するライブラリ」サービスの提供開始を発表した。第1弾として、秋ごろに販売開始予定の分譲マンション「パークホームズ文京本駒込」の共用部ライブラリへ導入する。
バリューブックスは、オンライン上での本の買取、販売を展開。今回のサービスは、古本を活用するとともに、入居者が読み終えた本を次の読み手に届けることで、本を通じた資源の循環を目的としている。
本サービスを導入するパークホームズ文京本駒込では、2層吹抜けの大空間を活用したライブラリを設置し、インテリアとしても機能する本棚に約1800冊の蔵書を収め、そのうち約1500冊を古本から選書するという。
ライブラリ内の本は、バリューブックスの「古本買取」「古本卸売」の機能を活用し、3カ月に1度、定期的に100冊程度の入替を行い、本を循環。古本としての役目を終えた本についても、古紙再生による資源の有効利用や廃棄物の減量化等、循環型社会の形成に寄与するとしている。
入居者に向けては、買取金を管理組合に還元することを前提に、入居者が読み終えた本を寄贈するための本棚を設定する。本棚に寄贈された本は、マンション内の入居者が自由に読める期間を設けた後、バリューブックスにて買取りを行う予定となっている。
買取金は、マンションの区分所有者で構成される管理組合に還元され、管理組合にて活用する仕組み。寄贈された本の冊数や具体的な買取金については、定期的に入居者に通知し、見える化することを検討している。
マンション内の蔵書は、マンション専用「オンラインライブラリ」で検索し、24時間貸出が可能。スマートフォンの専用アプリによるセルフ貸出システムにより、貸出および返却の手続きも可能だ。さらに、入居者同士でお気に入りの書籍のレビューをし合う取り組みの導入も検討している。
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