運転性向連動型テレマティクス保険「Hondaコネクト保険」を発表--翌年の保険料を割引

 本田技研工業(ホンダ)は8月1日、テレマティクス技術で取得した走行データに基づく運転性向を毎月スコア化して翌年の保険料を割り引く、運転性向連動型テレマティクス保険「Hondaコネクト保険」の取り扱いを10月から開始すると発表した。

 
 

 Hondaコネクト保険は、損害保険ジャパン、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険の各損害保険会社と共同開発した保険商品名の総称で、3社の自動車保険商品の特約として提供する。

 それぞれの保険責任開始時期は2023年1月で、年間特約保険料は600円程度まで。全国のHonda Carsと、損害保険代理店で取り扱う。

 ホンダのテレマティクス技術を活用し、Honda Total Care(HTC)会員かつ、個人情報の第三者提供に同意した契約者の契約車両から得られた車両走行データの一部(走行距離、運転速度、急アクセル、急ブレーキ、急ハンドルなど)を損保会社へと提供。運転性向としてスコアリングするという。

 
 

 毎月更新する運転レポートにより、先月の運転性向スコアとアドバイスを確認できる。また、保険始期日以降の運転性向スコアに応じて翌年の保険料を割引する。日々の安全運転の積み重ねを翌年の保険料の割引という形で反映するという。

 
 

 2年目以降も1年ごとに、翌年の割引率算出のためにスコアリングを実施する。なお、運転スコアが基準未満の場合でも、保険料を割増しすることはないという。

  
  

 損保ジャパンは、個人用自動車保険「THE クルマの保険」と一般自動車保険「SGP」の特約「保険料算出に関する特約(運転特性反映型)」として提供する。

 そのほか、東京海上日動火災保険は、総合自動車保険「トータルアシスト自動車保険」と一般自動車保険「TAP」の特約「運転性向による保険料算出に関する特約」として提供する。また三井住友海上火災保険は、家庭用総合自動車保険「GK クルマの保険」と一般自動車総合保険「自動車保険 一般用」の特約「車両運行情報による保険料算出に関する特約」として提供する。

 ホンダは、運転スコアとアドバイスを運転レポートとして毎月契約者へと配信し、日々の運転における安全意識の向上に貢献し、年間の運転スコアに応じて、翌年の保険料を割り引くことで、契約者に「安心、安全、お得感」を提供する。

 なお、2020年2月発売の「FIT」以降に搭載した車載通信モジュール「Honda CONNECT」の搭載車(Honda e、VEZEL、CIVIC、STEP WGN)および、純正ナビゲーション「Honda CONNECTディスプレー」または、「Gathers(Honda CONNECT対応)ナビ」を装着した車両が対象となる。

 ホンダは、2030年ビジョンとして「交通事故ゼロ社会の実現をリード」することを掲げ、2050年に「Hondaの二輪、四輪が関与する交通事故死者ゼロ」の実現を目指している。

 Hondaコネクト保険の導入を通じて、契約者ひとりひとりの安全運転への意識向上に貢献することで、交通事故の無い社会実現に着実につながるよう取り組んでいくとしている。

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