LG Electronicsと、「Here Maps」を提供するHereが提携した。LGのテレマティクス技術とHereのロケーションサービスを統合して、完全自動運転車用のデータ通信ハブを構築するという。
両社は双方の技術を統合して、自動運転車に搭載されたカメラ、レーダー、LiDARなどのセンサからのデータを、Hereの「HD Live Map」システムに送信するという。このシステムは、道路標識や街灯をはじめとする路上の障害物を識別することができる。LGは、収集したすべての情報が繰り返し解析され、他の車両のテレマティクスシステムに送信されて、カスタマイズされた運転情報が構築される未来を目指している。
「最高レベルのマッピング技術を保有するHereとの連携によって、自動運転車に搭載される通信ソリューションの新しい基準を設けるつもりだ」とLGはYonhap Newsに対して述べた。
LGのテレマティクス技術は、GPS、Bluetooth、Wi-Fi、モバイル通信に対応する。
LGは、5G製品の開発に取り組んでいると述べ、それらはLTEよりも4~5倍高速で、遅延は90%抑えられる見込みだとした。5Gは「次世代自動運転車の運用に理想的」とLGは主張している。
2015年に、Audi、BMW、Daimlerなどの企業で構成されるコンソーシアムがHereを買収し、その事業を自動車業界向けに転換した。HereはもともとNokia傘下の企業で、「Googleマップ」に対抗するモバイルアプリを提供していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」