2022年秋にリリース予定の「iOS 16」と「macOS Ventura」では、Appleのブラウザー「Safari」がAVIF形式の画像ファイルを表示できるようになる。AVIFのサポートは、ファイルサイズを縮小することによってウェブを高速化する業界規模の取り組みの一環だ。
AVIFファイル形式は、Googleの「Chrome」ブラウザーやMozillaの「Firefox」ブラウザーで既にサポートされており、ファイルサイズを縮小する際に、画像の細部を保持するか破棄するかの判断をより高度に実行する。
ファイルサイズが小さくなれば、ブラウザー上でレンダリングに要する時間も短くなり、ウェブページ表示の高速化につながる。また、モバイルユーザーが月々のデータ容量制限に苦労するケースが減る可能性もある。
非営利団体Alliance for Open Media(AOMedia)が開発したAVIFは、他の画像ファイル形式と比べてファイルサイズを大幅に縮小できる。Googleの調査によると、AVIFのファイルサイズが同じ品質のJPEGの50%未満になる場合もあるという。Netflixも、AVIFの「優れた圧縮効率」とHDR画像へのサポートを評価している。
Appleによるサポートは、AVIFにとって大きな後押しとなる。ウェブサイトの制作者らは、AVIFが使えない場合に他の画像フォーマットに頼る心配をすることなく、AVIFの利点を享受できることになる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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