ニコン、一眼レフカメラ開発の撤退報道に「当社が発表したものではない」--生産は継続

 ニコンが7月12日、一眼レフカメラの開発から撤退したと一部メディアが報じた。ミラーレスカメラの開発に集中するという。

 これに対し、ニコンは「一部報道機関より、当社が一眼レフカメラ開発から撤退という報道がなされたが、憶測によるもので、当社が発表したものではない。デジタル一眼レフカメラの生産、販売、サポートは継続しており、ご愛用のお客様には引き続きご安心してご利用頂ければ」と声明を出した。

 しかし、“生産”は継続するが、“開発”を継続するとはしていない。

 ニコンは、1959年にニコン初のレンズ交換式一眼レフカメラ「ニコンF」を発売。1999年にはプロフェッショナル向けのデジタル一眼レフカメラ「D1」発売した。D1は、当時のライバル、キヤノンのデジタル一眼レフカメラ「キヤノン D2000」の3分の1となる65万円で販売し、そのコストパフォーマンスの高さで話題を集めた。

 フィルム、デジタル時代を含め、長い歴史を持つ一眼レフカメラだが、一眼レフカメラの出荷台数は年々減少し、小型で軽量かつ高機能を備えたミラーレスカメラの市場が拡大している。

 そうした中でニコンは、2018年よりZマウントシステムを採用したフルサイズミラーレスカメラ「Z7」を発売。近年では、2021年6月に「ニコン Z fc」、10月に「ニコン Z 9」を発売している。今後は、よりミラレーレスカメラに集中していくとみられる。

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