若者に人気の動画アプリTikTokは米国時間7月1日、同アプリで流行していたチャレンジに参加した2人の子供を死亡させる原因になったとして提訴された。
ロサンゼルス郡上級裁判所に提出された訴状では、TikTokのアルゴリズムが8歳のLalani Erika Waltonさんと9歳のArriani Jaileen Arroyoさんに、「失神チャレンジ」として知られるものを推奨したと訴えている。2人は2021年、自分の首を絞め上げたことが原因で死亡した。このチャレンジは、意識を失うまで自分の首を締め上げるというものだった。
子供らの保護者を代表するSocial Media Victims Law Centerが、アプリの危険性を消費者から隠したとして、TikTokとそれを運営する中国の字節跳動(バイトダンス)を訴えている。この訴訟についてはThe Los Angeles Timesが先に報じていた。
今回の訴訟の背景として、TikTokは若年ユーザーに与える影響をめぐってますます厳しい監視の目を向けられている。5月には、ペンシルベニア州で死亡した10歳の少女の母親が、「失神チャレンジ」が死亡の原因だったとして、TikTokを訴えた。カリフォルニア州を含む複数の州の司法長官も、TikTokが若年ユーザーに与える悪影響について調査している。
TikTokのアルゴリズムは、自分の衝動や感情をコントロールできるほど十分に脳が発達していない、18歳未満のユーザーを利用していると、ロサンゼルスで提出された訴状には記されている。同社は危険な「失神チャレンジ」について認識していたにもかかわらず、動画のブロックや削除など、子供たちがそのコンテンツを見ないようにするための「合理的で適切な措置を講じなかった」としている。
TikTokの規則では、危険なチャレンジが禁止されており、同社は、オンラインチャレンジを試す前に、立ち止まってそれが有害かどうか考えることを推奨するページを、同社のウェブサイト上に開設した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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