米連邦捜査局(FBI)は米国時間6月30日、「クリプトクイーン(仮想通貨の女王)」と呼ばれるRuja Ignatova容疑者を最重要指名手配犯のリストに加えた。同容疑者は、仮想通貨「OneCoin」に関連する重大詐欺事件に関与したとみられている。
FBIの発表によると、法執行当局は2018年にIgnatova容疑者を電信詐欺、電信詐欺およびマネーロンダリングの共謀、セキュリティ詐欺、セキュリティ詐欺の共謀などで告発したという。
Ignatova容疑者はマルチ商法ネットワークとして運営されていた仮想通貨企業OneCoin Ltdの創業者で、2014年から2016年頃にかけて数十億ドルの売り上げを計上したと報じられている。しかし、検察によると、その通貨自体に実際の価値はなかったという。同社は被害者から40億ドル(約5400億円)以上をだまし取ったとされている。
「詐欺の計画を実行に移すため、Ignatova容疑者は虚偽の説明や表現で個人投資家にOneCoinへの投資を促したとされる」とFBIは述べている。
仮想通貨の世界は詐欺や陰謀と無縁ではない。「ビットコイン」や「イーサリアム」などの確立された仮想通貨がある一方で、風説の流布などの不正がエコシステムを悩ませている。米連邦取引委員会(FTC)は6月初め、仮想通貨詐欺の被害額は2021年以降で10億ドル(約1350億円)以上と発表した。
Ignatova容疑者の行方に関して逮捕につながる情報には最高10万ドル(1350万円)の報償金が支払われる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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