SiemensとNVIDIA、産業分野向けメタバースを推進--工場のデジタルツイン化で効率向上

 SiemensとNVIDIAは、産業分野向けメタバースのソリューション提供で提携関係を強化した。工場のデジタルツイン作成から運用を支援し、顧客の生産効率向上などにつなげる考え。

工場シミュレーターとメタバースをリアルタイム連携(出典:NVIDIA)
工場シミュレーターとメタバースをリアルタイム連携(出典:NVIDIA)

 この取り組みでは、工場の建物や工場内に設置されている生産機械などをメタバースの仮想世界で再現する。このバーチャル工場をデジタルツインとして、実際の工場とリアルタイムに連動するシステムを作る。

 具体的には、Siemensの製造現場向けシミュレーター「Xcelerator」と、NVIDIAのメタバース開発プラットフォーム「Omniverse」を連携させる。このシステムを活用することで、生産計画の立案がスムーズになるなど、効率向上が期待できるという。

取り組みの紹介ビデオ(出典:NVIDIA/YouTube)


 なお、BMWも世界各地にある自動車工場をOmniverseでデジタルツイン化し、計画検討に用いるプロジェクト「BMW iFACTORY」を進めている。

すべての自動車工場を3Dスキャンしてデジタルデータ化(出典:BMW)
すべての自動車工場を3Dスキャンしてデジタルデータ化(出典:BMW)

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