東日本旅客鉄道(JR東日本)盛岡支社、JR東日本スタートアップ、電脳交通、奥津軽観光は6月2日、青森県東津軽郡の今別町と外ヶ浜町で2種類のデマンド型乗合タクシーの実証実験を実施すると発表した。
7月1日から9月30日のうち土休日を除く平日に、「わんタク」「つがるん」という2種類のデマンド型乗合タクシーを運行させる。いずれも決済方法は交通系電子マネー(PiTaPaは利用不可)、クレジットカード、QRコード決済、現金。利用にはウェブもしくは電話での事前予約が必要。
わんタクは、7月1日〜9月30日に開催する北東北三県大型観光キャンペーンにおける観光促進や、生活交通の向上を目指したデマンド型乗合タクシーのサービス。地元の言葉で「私たち」の意味を持つ「わんど」という言葉を組み合わせた、「わんどのタクシー」の略になるという。
2021年8月の津軽半島への観光流動促進を目的に実施した、「はやぶさ1号」の奥津軽いまべつ駅降車の予約状況に合わせた乗合タクシーの実証実験結果を踏まえ、利用時間帯を拡大。更なる観光の利便性向上、生活交通の向上を図る。
運行エリアは蟹田駅周辺から龍飛崎周辺までの範囲。乗降場所は運行エリア内であれば自由に指定できる。
運行期間は7月1日から9月30日のうち土休日を除く平日の10時00分〜16時00分で、30分間隔で配車する。なお、乗合タクシーのため、乗車場所や配車順によって予約の配車時間より遅れる場合がある。
運賃は、中学生以上は1回500円。ただし、小学生以下、障がい者、75歳以上高齢者、免許返納者、有効期間内の大人の休日倶楽部パスや青春18きっぷ所有者、今別町と外ヶ浜町在住のマイナンバーカード所有者は、1回300円で利用できる。また、今別町と外ヶ浜町の居住者を対象に、3000円の1カ月定期も販売する。
つがるんは、夜間に津軽線蟹田駅から今別、三厩方面に接続する、自宅付近まで利用できるデマンド型乗合タクシーのサービス。帰宅時の交通利便性向上を目的とし、「津軽」と「つながる」から名付けたという。
運行経路は、蟹田駅前のウェル蟹→津軽線沿線→三厩宇鉄山地区の範囲。運行期間は7月1日から9月30日のうち土休日を除く平日のみで、蟹田駅前のウェル蟹が乗車場所となる。21時に出発し、運行経路内の任意地点で降車できる。
運賃は、中学生以上は1回500円。ただし、小学生以下、障がい者、75歳以上高齢者、免許返納者、有効期間内の大人の休日倶楽部パスや青春18きっぷ所有者、今別町と外ヶ浜町在住のマイナンバーカード所有者は1回300円。また、津軽線中小国〜三厩間各駅を発駅、または着駅とする通学定期券所有者は、1回100円で利用できるという。
4社は同実験を通して、地域の居住者や観光客に便利なモビリティサービスを提供し、今別町、外ヶ浜町エリアの更なる魅力発信と沿線活性化に向けた取り組みを推進していくとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果