「iPhone」でクリアな声を--「ワイドスペクトル」「声を分離」の違いは?

Adrian Kingsley-Hughes (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2022年06月08日 08時00分

 AppleのOSには便利な機能がつまっているが、その一部はなぜか隠されている。筆者は「iOS」、「iPadOS」、「macOS」を毎日使っているが、それでも時に知らなかった機能に出会う。

iPhoneの便利機能紹介画像1
提供:Velour Noire -- Shutterstock

 今日は、過去に何度か目にしたことがあるものの、所定の条件を満たさなければ表示されないため、存在を忘れがちだった機能を紹介したい。

 先日、「Zoom」の最新バージョンをテストしていたとき、この機能が「iPhone」に表示されていたため、今回はしっかり試してみた。

 この機能は「マイクモード」といい、iPhoneの「コントロールセンター」画面に表示される。

マイクモードを有効化する方法

 まずはコントロールセンターへの行き方を確認しておこう。iPhoneと「iPad」の場合は画面右上から下に向かってスワイプ、「Mac」の場合はメニューバーの「コントロールセンター」アイコンをクリックする。

iPhoneの便利機能紹介画像2

 問題は、この機能が通話アプリ(Zoom、「WhatsApp」など)の起動中でなければ表示されないことだ。

 通話アプリを起動した状態でコントロールセンターを開くと、マイクモードが表示される。

iPhoneの便利機能紹介画像3

 マイクモードには次の3種類がある。

  • 標準
  • 声を分離
  • ワイドスペクトル
iPhoneの便利機能紹介画像4

 初期設定では「標準モード」が選択されている。このモードでは、iPhoneのマイクはユーザーの声に加えて、一部の環境音も拾う。

 「ワイドスペクトルモード」にすると、マイクはユーザーの声だけでなく、環境音など周囲の音もすべて拾う。臨場感は高まるが、声の質や明瞭さは損なわれる可能性がある。

 自分の声をなるべくクリアに通話相手へ届けたいときは、「声を分離モード」を選ぶといいだろう。マイクはユーザーの声だけを拾い、周囲の音は最大限にカットされる。

 つまり、ノイズキャンセリングのように自分の声以外の雑音を消してくれるのだ。

 実際に試したところ、相手に伝わる声の質は大きく向上した。自分の声を相手にはっきり伝えたい時は「声を分離モード」を活用しよう。

 存在に気付きにくいので見たことのある人は少ないかもしれないが、iPhoneの隠れた便利機能だ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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