Appleが全米のApple Storeで、「iPhone」を決済端末として利用する「Tap to Pay」サービスの展開を開始したと報じられている。これにより、Apple Storeを訪れた顧客は自分のiPhoneや「Apple Watch」を店舗のiPhoneにかざすだけで、「Apple Pay」、デジタルウォレット、非接触型のデビットカードまたはクレジットカードでの支払いができるようになる。米国時間5月25日に段階的な提供が始まったと、BloombergのMark Gurman記者がツイートした。
Squareのデジタル決済システムとは異なり、Tap to PayではiPhone以外のハードウェアや端末は必要ない。ただし、この機能に対応するのは「iPhone XS」以降の端末だ。
ビジネス顧客向けにこの機能を提供する最初の決済プラットフォームはStripeだ。また、AppleはTap to Payをシームレスに提供するために、Mastercard、Visa、American Expressなどの決済ネットワークと提携している。さらに、すべてのiPhoneおよびApple Watchユーザーを対象にこの決済機能を提供するため、アプリ開発者や決済処理業者と密接に連携していく考えを明らかにしていた。
Appleは、ファーマーズマーケットで出会うような個人販売業者から大型小売チェーンにいたるまでの、あらゆる規模の販売業者がこのシステムを利用できるようにしていくという。具体的なスケジュールは明らかにしていないが、2022年末までに全米の小売業者を対象に、iPhoneによるTap to Pay機能の導入を進めていく計画だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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