Qualcommは米国時間5月20日、最新モバイルプラットフォーム「Snapdragon 8+ Gen 1」を発表した。電力効率が向上し、より高速なモバイルコンピューティングを実現するという。
Snapdragon 8+ Gen 1は、2021年に発表された「Snapdragon 8 Gen 1」を少しアップグレードした製品だ。名称に「+」を加えたとおり、最新チップでは旧モデルよりCPUとGPUの速度が10%高速化し、電力効率も30%向上したという。また「Snapdragon X65 Modem-RF System」を搭載した結果、高速かつ効率的になり、通話できる時間が5.5時間以上長くなるとしている。
Snapdragon 8+ Gen 1の発表は予想の範囲内だ。Qualcommは、世界の多くのスマートフォンやタブレットに搭載される自社モバイル端末チップについて、1年の中頃にアップグレード製品を発表するのが恒例になっている。一方、同社は厳しい競争に直面してもいる。Appleは、「iPhone」「iPad」向けの自社製チップを10年以上にわたって手がけている。Googleも、Appleに続いて一部の自社製デバイスに特化したチップを開発しており、Microsoftについても以前、同様の動きが報じられていた。
Qualcommは、Snapdragon 8+ Gen 1の採用を予定しているメーカーとして、ASUS ROG、Black Shark、HONOR、iQOO、レノボ、Motorola、Nubia、OnePlus、OPPO、OSOM、realme、RedMagic、Redmi、vivo、小米科技(シャオミ)、ZTEを挙げた。Snapdragon 8+ Gen 1を搭載したデバイスは、2022年第3四半期に登場する見込みだ。
Qualcommはまた「Snapdragon 7 Gen 1」も発表した。これは「Snapdragon 700」シリーズを、新たな命名規則の下で正式に再始動する製品となる。Snapdragon 7 Gen 1も引き続き、プレミアムなチップ機能をより安価に提供することを目指しており、顔認識用の人工知能(AI)カメラ機能を向上させるほか、従来の700シリーズの190メガピクセルを上回る、最大200メガピクセルのカメラに対応するという。
Snapdragon 7 Gen 1は、高速でゲームに特化したスマートフォンに搭載される。HONOR、OPPO、シャオミなどが2022年第2四半期、つまり早ければ数週間後に搭載デバイスを発売する予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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