Microsoftの検索エンジン「Bing」で、北米での一部の検索に対して中国式の検閲が適用されていたことが、新たな報告書で指摘された。インターネット上の情報の流れに対する同社の姿勢が疑問視されそうだ。
インターネットサイバーセキュリティグループCitizen Labの新しい報告書によると、検索ボックスに入力された単語または先頭の数文字に基づいて検索候補を表示するBingの自動補完機能は、中国政府が政治的にセンシティブとみなすことが知られている人名や単語に対応しないことが多かったという。これには、中国の党指導者や反体制派の名前、政治的にセンシティブな話題が含まれる。調査は2021年12月に行われた。
Microsoftはこの問題を認めて修正し、WSJの記者に対して、技術的ミスによって中国を対象とした設定が中国以外の人々に影響を与えていたと伝えた。WSJによるとMicrosoftの広報担当者は、「少数のユーザーに、設定ミスによって一部の有効な自動候補が表示されない問題が生じていた可能性があり、問題を指摘してくれたCitizen Labに感謝する」と述べたという。広報担当者はその後米CNETに対し、Bingの自動検索候補は「クエリそのものに主に基づいている」ため、「自動検索候補に表示されないからといって、ブロックされているということではない」と補足した。
Citizen Labは、Microsoftに関する最新報告書の前にも、Appleが中国と香港において、製品に刻印できるサービスで特定の言葉を検閲していることを指摘したものなど、複数の調査を実施している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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