「Chatwork アプリフォン」が開始--個人スマホにビジネス番号、ChatworkがBYOD事業参入

 ビジネスチャット「Chatwork」を運営するChatworkは5月19日、企業(法人、個人事業主)を対象とした「Chatwork アプリフォン」(iOS/Android版)の提供を開始すると発表した。BYOD事業への新規参入となる。

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 昨今の在宅勤務、リモートワークの急速な広がりに伴い、オフィスへの出社頻度は減少。そのため、従来はオフィスの固定電話を連絡手段としていた内勤者も、リモートワーク先での連絡手段の確保が急務となっている。加えて、オフィスの固定電話を廃止し、個人が私物として所有しているPCやスマートフォンを業務に使う利用形態であるBYOD(Bring Your Own Device)の需要が拡大しているという。

 そこでChatworkは、柔軟で多様な働き方の実現および、中小企業の通信インフラコストの削減に貢献することを目的に、Chatwork アプリフォンの提供を決定した。

 Chatwork アプリフォンでは、企業(法人、個人事業主様)向けに、初期費用、月額基本料金0円でビジネス向けの050番号を提供する。社員のプライベート携帯を利用し、ビジネス専用番号とプライベート番号を使い分けできる。また、最低利用期間や解約違約金などは設定されていない。

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 通話料は、固定、携帯向けで1分ごとに19.8円、IP電話向けだと10円。他社IP電話(050番号)の場合は12.5円。国際発信の場合は、発信先国で変動する。

 着信転送は携帯電話宛てのみで、着信転送料は1分ごとに5円。

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 通話は、相手先の電話番号の前に「0037-67」を付けて発信する必要がある。ただし、専用アプリ「0037ダイヤラー」を利用することで、電話帳に登録してある連絡先など、「0037-67」を付けることなくそのままに発信が可能。

 Chatwork アプリフォンにより、企業にとっては端末費用の削減や管理工数の削減につなげられるほか、個人にとってもプライベート携帯とビジネス携帯の2台持ち状態を解消できるというメリットがある。

 同社は、2025年以降にビジネスチャットのChatworkが中小企業のビジネスの起点となるプラットフォームになることを目指している。その中で、中期経営計画の戦略のひとつとして、新サービスを含めたDXソリューション戦略を掲げている。

 Chatwork アプリフォンは、4月の「Chatwork Mobile」のリリースと同様に、DXソリューション戦略における自社開発の新規サービス立ち上げの一環だという。

 今後は、顧客基盤や販売パートナー網を生かしながら、中小企業への通信インフラ構築を支援し、ビジネスチャットのChatworkや、DXソリューション全般の支援へとつなげていく方針。

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