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「アイマスシャイニーカラーズ」4thライブで見た“4年間の集大成と新たな未来を伝えるステージ” - (page 3)

佐藤和也（編集部）2022年04月30日 21時05分

特集

　2日間をかけて「シャニマス」の過去と今、そして未来を感じさせるライブとなっていた。全体曲で4年間の歩みを感じさせ、ユニット曲で現在の姿を、ユニットコラボで新たな可能性を提示しているようにも思えるもの。ことユニット曲はアイドルたちの過去と未来に向けたメッセージが映し出されたことで、2日間同じ曲が披露されるなかでも、少し見え方や感じ方が違ってくるような感覚になれたのも新鮮に感じられたところだ。4周年という節目のタイミングで行われた今回のライブは、7ユニットが揃った今だからこそできる集大成でもあり、新たな未来を表現し、そのことを伝えるものと思える内容となっていた。

　また余談ではあるが、筆者お気に入りのアイドルが桑山千雪で、ユニットがアルストロメリアということを踏まえてみても、印象的だったところがいくつかある。アルストロメリアは“花”“笑顔を咲かせる”がキーワードになっているのだが、DAY1での挨拶で芝崎さんが“花咲かねえさん”として花を咲かせると意気込みを語ったり、DAY2では4周年で4thライブということで、「4」を盛り込んだ個性的な挨拶が微笑ましかったというのもあるのだが、まず触れておきたいのは「Secret utopIA」だ。

　前述のようにアルストロメリア、シーズ、イルミネーションスターズによる3ユニットのコラボ楽曲で、さまざまな歌い分けのパートがあるなかで個人的に印象的だったのは、芝崎さんと関根さんが紅茶を入れようとしているシーンならびに、2人で歌っているところ。いろいろな色が見えるような曲となっているなか、芝崎さんが千雪として歌うときの優しい歌声と、関根さんが真乃として歌うときのやわらかい歌声の相性がよく、それが重なって響くところや一緒に歌っている姿は、“癒し”の度合いがものすごく高いと感じられる場面となっていた。DAY2のトークのなかで、お互いに笑顔で向き合い目をあわせるシーンがあり、2人がそれぞれひとり占めしていることに触れ、その様子を芝崎さんが“瞳占め”と、個性が現れる独特な表現をしていたのも印象的だったことも付記しておきたい。

　そしてもうひとつ触れておきたいのは「パステルカラーパスカラカラー」。今回アルストロメリアは、同曲が収録されているCD「L@YERED WING 05」のジャケットとしても描かれている新ユニット衣装「ウェイトレス・パスカラ」を着用。その再現度も、楽曲とマッチしている度合も高く、息の合った振り付けや可愛らしさを感じるしぐさを随所に盛り込み、そしてキュートで華がある歌声と、笑顔を咲かせるアルストロメリアのステージというものを表現しているものとなっていた。

　そんななかでも特に心に残る場面となったのは、曲中で3人が花道を、プロデューサーさんに向けて手を振りながら歩くシーン。軽い投げキッスをする一幕もあって、そこも目を引くところではあるが、一見すると特別なことをしているように感じにくいシーンでもある。それでもここが心に残る場面と感じられるのは、ゲーム中にあるイベントコミュ「アンカーボルトソング」を見ているからと思われる。集まったファンに応えるアルストロメリアを描いた場面があり、その光景はSSRサポートアイドル「【ever-】大崎甘奈」のイラストとしても描かれており、どこか重なって見えるシーンにもなっていた。具体的なコミュの内容は控えるが、アルストロメリアの過去、現在、未来に触れている内容でもあり、3人でいることが特別だと感じられるもの。何気ない場面でも“3人でアルストロメリア”を感じさせ、3人でステージに立ってパフォーマンスしている姿そのものが、エモーショナルな気持ちにさせてくれるシーンでもあり、楽曲にもなっていたと思えた次第だ。

「パステルカラーパスカラカラー」（DAY2）

　なお本ライブについては、オンラインステージ「ASOBISTAGE」でのアーカイブ配信を期間限定で実施。アーカイブ配信期間はDAY1とDAY2共通で、5月2日23時59分（視聴チケットの販売期間は5月2日12時までを予定。価格は各5000円（税込）。

　今後の展開について、初めてとなる対バンライブとして、8月13日と14日に「283PRODUCTION UNIT LIVE SETSUNA BEAT」、10月22日と23日に「283PRODUCTION UNIT LIVE MUGEN BEAT」の開催を発表。また、ゲームにおいてはシーズの新シナリオイベント「モノラル・ダイアローグス」や、ガシャに登場する「SSRプロデュースアイドル【CONTRAIL】緋田美琴」などの告知が行われた。