Facebookの広告システムは、収集するユーザーデータの量への対応に苦慮しているようだ。Facebookのプライバシー関連のエンジニアらは、米国、欧州、インドなどの国で規制当局との問題を抱える可能性があると警告したという。Viceが米国時間4月26日に報じた。
Facebookを運営するMetaが構築したシステムの「オープンな境界」に問題があるという。流出した内部文書とみられるレポートにそう書かれている。文書は2021年、Facebookのプライバシーエンジニアが作成したとされている。
「インクボトルを手に持っていると想像してほしい。このインクボトルには、あらゆる種類のユーザーデータ(サードパーティーデータ、ファーストパーティーデータ、センシティブなカテゴリーのデータ、欧州など)が混在している。そのインクを湖(当社のオープンデータシステム、オープンな文化)に注ぐ…それは…どこへでも流れる」と書かれている。「そのインクをどうやってボトルに戻すのか?どうやってそれを再度整理し、湖の許容された場所のみに流れるようにするのか?」
その結果、欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)のような規制で許可される範囲以外の目的でデータが使用されていないことを社外のグループに保証することは難しくなる。
Metaは米CNETへの声明で、文書は規制に準拠するための同社の「広範なプロセスと管理」を説明するものではなく、データの湖の例えはコンテキストを欠いていると述べた。
広報担当者は電子メールで、「世界中の新しいプライバシー規制はさまざまな要件を導入している。この文書は、われわれがデータを管理し、当社の義務を果たすために整えている現在の対策を拡大しようとして構築している技術的なソリューションを反映している」と回答した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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