楽天グループは4月20日、ドローンビジネスを展開するSKY ESTATEの全株式を対象とした株式譲渡契約を締結し、SKY ESTATEを完全子会社化したと発表した。
SKY ESTATEは、ドローンスクールの運営や操縦者のクラウドソーシング(人材マッチング)、ドローンを用いた外壁の調査や太陽光パネルの調査と測量、空撮とマイクロドローンによる撮影、映像制作、ドローンの活用と導入コンサルティングなど、ドローンビジネスを幅広く展開している。
今回の完全子会社化により楽天は、SKY ESTATEが保有するドローンビジネスの運営ノウハウやネットワークを活用して、ドローンスクールの運営やドローンによる業務(点検、調査、撮影)の省人化と効率化を推進する無人ソリューション事業の拡大、技能の高い操縦者の輩出、クラウドソーシングによる雇用拡大などを目指すという。
楽天では、2016年からドローンを活用した配送プロジェクトを開始。国内初を含む、さまざまな無人配送サービスの実証実験などを行ってきた。
また、十分な知識と飛行技能をもった操縦者を育成するためのドローンスクール「楽天ドローンアカデミー」の開設や、ドローンを活用した「楽天モバイル」の基地局点検、「楽天損保」が行う火災保険の鑑定業務におけるドローン調査なども行っている。
SKY ESTATEの完全子会社化について楽天は、同社の有するビジョンや実績と、SKY ESTATEが有する各種ノウハウを掛け合わせることで、ドローン業界のさらなる発展に貢献できるとの両社の思いから実現したと説明する。
両社は今後も、ドローンの利活用を促進し、イノベーションの実現、新たなサービスの提供に取り組むとしている。
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