ロシア、「Googleニュース」へのアクセスを制限

Imad Khan (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)2022年03月25日 11時24分

 Googleは米国時間3月24日、ロシアで「Googleニュース」へのアクセスが制限されていることを明らかにした。2月24日のウクライナ侵攻以降、ロシア国内の情報戦がさらにエスカレートしている。

Googleのアイコン
提供:Kirill Kudryavtsev / Getty Images

 ロシアの通信社Interfaxは現地時間3月23日、メディアの監視と検閲を担当する連邦機関RoskomnadzorがGoogleニュースへのアクセスを遮断したと報じていた。

 GoogleはTechCrunchに寄せたコメントの中で、「ロシアで一部の人がGoogleニュースのアプリやウェブサイトにアクセスしにくい状態が続いており、これが当社側の技術的な問題によるものではないことを確認した」として、さらに「当社は、ロシアの人々がGoogleニュースなどの情報サービスにできるだけ長くアクセスしていられるよう尽力している」と述べた。

 Roskomnadzorは先週、YouTubeの広告について、ロシア国民に「テロの様相」を帯びた「情報攻撃」を仕掛けていると主張した。Roskomnadzorはさらに、米国の企業であるGoogleが広告を通じてロシア人の安全を脅かしていると批判した。Reutersは23日、Googleがロシアで戦争を不当に利用したり否定したりする広告の掲載を停止したと報じている

 GoogleはTechCrunchに対し、次のようにコメントした。「われわれは確かに、ウクライナにおける戦争に関連する当社の収益化ガイドラインを明確にし、場合によっては拡大する追加措置を講じている」「これは、ロシアの政府系メディアに対する現行の制限措置や、暴力を扇動したり悲劇的な事態の発生を否定したりするコンテンツを対象とした以前からの適用措置に基づいて行うものだ」

 DownDetectorのロシア向けウェブサイトによると、YouTubeはまだ同国で機能しているようだ。ただし午前10時頃に障害報告が多数発生している。

DownDetectorによるYouTubeのクラッシュ数
提供:CNET / Imad Khan

 DownDetectorではGoogleニュース単体に関する項目はないが、Google自体では障害報告の増減がYouTubeよりも大きくなっている。

DownDetectorによるGoogle関連サイトのクラッシュ数
提供:CNET / Imad Khan

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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