MaaS「東京メトロ my!アプリ」強化--「遅延考慮」「エレベーター利用」ルート追加

 東京地下鉄(東京メトロ)は3月24日、東京における大都市型MaaSの取組み「my! 東京MaaS」の一環となる「東京メトロmy!アプリ」をバージョンアップし、機能を追加すると発表した。新たな経路検索条件、東西線のリアルタイム混雑状況などに対応する。

 追加した経路検索条件は、「遅延を考慮したルート」と「エレベーターを利用するルート」の2つ。


 遅延を考慮したルートでは、東京メトロおよび、都営地下鉄の列車に遅延が発生している場合、列車ごとに遅延を考慮して、別のルートを含めたリアルタイムな検索結果が表示可能となる。

 これにより、目的地到着までのルートと正確な到着時刻が確認でき、運行状況に即した移動時間が把握できるようになる。


 エレベーターを利用するルートでは、出発地点から到着地点のルート検索時に、東京メトロおよび、都営地下鉄の駅において、エレベーターのみを利用するルートが確認できるようになった。同社では、大きな荷物を持つ人やベビーカーを利用する人などの利用を想定している。


 経路検索条件以外の機能では、「前の列車」「次の列車」の検索、経路検索結果に個室型ワークスペース「CocoDesk」の表示、列車走行位置のアイコンに混雑状況の表示、などを追加する。

 2021年7月から配信する号車ごとのリアルタイム混雑状況では、新たに東西線に対応する。デプスカメラ設置駅でリアルタイムに実測した混雑状況と、その列車のその後の混雑変化をリアルタイムに予測した情報(座席に座れる程度、ゆっくり立てる程度、肩が触れ合う程度、かなり混み合っていますの4段階)を号車ごとに提供するという。



 これにより、銀座線、丸ノ内線、千代田線、有楽町線、副都心線を含め、計6路線でリアルタイムに混雑状況の確認が可能となった。

 同社によると、2022年度上期中には、日比谷線、半蔵門線、南北線の3路線についても、リアルタイム混雑状況の配信を予定するという。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]