「Magic Leap 2」試用レビュー:現実世界を“調光”するARグラス

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 編集部2022年04月05日 07時30分

 今、筆者が装着しているのは、実在しない物体を目の前に映し出すヘッドセットだ。新製品のデモイベントにモニター越しではなく、実際に参加するのは2年以上ぶりになる。

 デモ会場に設置されたテーブルの周りを歩くと、テーブル上にバーチャルな山脈が現れ、小さなヘリコプターが飛び交い始めた。マップ上に関連する情報が映し出されていく。テーブルの背後にある壁が巨大なモニターとなり、さらに詳しいデータが表示される。手に持ったコントローラーをポインターのように使って、データをクリックする。もう一度クリックすると部屋が暗くなる。現実世界が暗闇に沈むと、拡張現実(AR)グラス「Magic Leap 2」が生み出す拡張世界がいっそう鮮やかに浮かび上がる――。

Magic Leap 2
Magic Leap 2は前モデルより進歩しているが、不気味に感じることもある。
提供:Scott Stein/CNET

 筆者は4年ほど前にも、フロリダにあるMagic Leapのオフィスを訪れ、発光しながら踊るようにたゆたうゴーストや空中を泳ぐ魚たちを見た。それは汎用ARグラスの開発に取り組む多くの企業の1つ、Magic Leapが生み出した夢のように芸術的なARの一部だった。

 2018年にMagic Leapはいくつもの野心的な約束をしたが、当時のハードウェアはARのアイデアを形にした開発キットにすぎず、一般ユーザー向けに販売できる水準には達していなかった。

 その後、Magic Leapは路線を変更した。新たに最高経営責任者(CEO)に就任したPeggy Johnson氏は、元Microsoftの事業開発担当バイスプレジデントで、その前はQualcommの幹部だった人物だ。同氏の下で、Magic LeapはMicrosoftの「HoloLens」と同様に、ARグラスの用途を一般向けからビジネス向けに変更した。そして2022年内にMagic Leap 2の一般提供を目指している。今回筆者が試したのは、この最新機種だ。

Magic Leap 2
ヘッドセットはしっかり装着できる。メガネをかけていなければの話だが。
提供:Bobby Oliver/CNET

 Magic Leapの第2世代が出るという話は、4年前に同社を訪問した時からあった。2018年、当時のCEOだったRony Abovitz氏は布をかぶせたテーブルを指し、その下にMagic Leap 2があると語った。この時は結局、布の下を見ることはできなかったが、今回はMagic Leap 2の実機に触ることができた。コンセプトの面では初代Magic Leapと大きな差はないが、実用性ははるかに向上している。しかし残念ながら、今回も筆者が普段使っている度付きメガネの上からは装着できず、本体と有線接続された、大きくてうるさいプロセッサーボックスも腰に装着しなければならなかった。Johnson氏によると、Magic Leap 2に搭載されたAMDベースのプロセッサーは、以前のNVIDIAベースのチップセットよりも高性能だという。片手で持てる、ポインター機能を備えたワイヤレスコントローラーも健在だ。間もなくQualcommから出る予定のARグラスと異なり、スマートフォンとは連携しない。スタンドアロン型だが、腰には必ずプロセッサーボックスを装着しなければならない。

 初代と比べると、すべてのパーツがグレードアップしている印象だ。特に視野が広がり、視界いっぱいにホログラフィックオブジェクトを表示できるようになった。そしてMagic Leap 2には筆者の知る限り、過去のどのARヘッドセットやARグラスにもない機能が加わった。それは調光機能だ。この新機能のおかげで、サングラスをかけた時のように現実世界の明るさを落とし、その上にARを表示できるようになった。

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