Cygames、「ウマ娘」のライブ「4thイベント東京公演」開催--ゲームなど最新情報を公開 - (page 2)

　DAY2に出走したのは、和氣あず未さん（スペシャルウィーク役）、高野麻里佳さん（サイレンススズカ役）、Machicoさん（トウカイテイオー役）、Lynnさん（マルゼンスキー役）、松井恵理子さん（フジキセキ役）、高柳知葉さん（オグリキャップ役）、上田瞳さん（ゴールドシップ役）、大橋彩香さん（ウオッカ役）、木村千咲さん（ダイワスカーレット役）、前田玲奈さん（グラスワンダー役）、髙橋ミナミさん（エルコンドルパサー役）、田所あずささん（シンボリルドルフ役）、大和田仁美さん（スマートファルコン役）、新田ひよりさん（マチカネフクキタル役）、和多田美咲さん（メイショウドトウ役）、前田佳織里さん（ナイスネイチャ役）、佐伯伊織さん（キングヘイロー役）、遠野ひかるさん（マチカネタンホイザ役）、立花日菜さん（サトノダイヤモンド役）、矢野妃菜喜さん（キタサンブラック役）、野口瑠璃子さん（サクラチヨノオー役）、中村カンナさん（ナリタトップロード役）。加えて、実況は明坂聡美さん（実況役）が前日に引き続き担当したほか、ナビゲーターとして藤井ゆきよさん（駿川たづな役）、さらにゲスト出走として鬼頭明里さん（セイウンスカイ役）も参加した。

　DAY2では藤井さんが前説を担当。こちらも事前告知なく登場したこともあり、大きな拍手で迎えられた。そしてDAY1と同様に、全員による「We are DREAMERS!!」でライブは幕開け。ターフをほうふつとさせる緑色に染まったペンライトの光が広がるなかでパフォーマンス。そのあとの自己紹介では、上田さんからゴールドシップの誕生日ということが触れられ、お祝いの言葉が飛び交っていた。

　ここからもさまざまな楽曲が披露。「winning the soul」（Machicoさん、田所さん）では、前半がMachicoさんが、実況席に登場した矢野さんの声援を受けて熱唱、後半はそこに田所さんが歌唱に加わる熱い展開に。「GIRLS' LEGEND U」（松井さん、鬼頭さん、大和田さん、和多田さん、遠野さん、野口さん、中村さん）に「BLOW my GALE」（和氣さん、Lynnさん、木村さん、前田玲奈さん、田所さん）と、DAY1とは違ったキャストによる歌唱で、また違った魅力を魅せる形で盛り上がる曲が続く。「UNLIMITED IMPACT」（Lynnさん、松井さん、高柳さん）では、オリジナルメンバーによる大舞台で披露が実現。「Never Looking Back」（上田さん、田所さん、大和田さん、新田さん、遠野さん、立花さん）ではステージ上段でさらにせりあがったところから、スタンドマイクでのパフォーマンスとなった。

　ここでのトークパートは、DAY1と同様のマルチアングルカメラへアピール合戦に。指ハートあり、投げキッスあり、ファミリーマートとのコラボ商品にもなったサイレンススズカの「いちご大福」のポーズありと、さまざまなアピールでステージ上でも興奮気味になるキャストも出るほど盛り上がりを見せていた。

　ここからはソロ曲が連続するパートに。Lynnさんによる「禁断Burning Heart」では魅惑のステージが展開されたかと思えば、大橋さんによる「CATCH THE VICTORY!」ではロック楽曲を熱唱。木村さんによる「Rising Girl」ではサイバーライクな楽曲で魅せるカッコよさと時折見せる可愛らしい振り付けで独特な世界観を表現し、最後には振りむいての“あっかんべー”で印象付けるものとなった。

　「本能スピード」（高柳さん、大橋さん、髙橋さん、前田さん、佐伯さん）では、タイトルが示すようなスピード感あふれる楽曲で力強さを感じさせる歌声を響かせ、「Make debut!」（和氣さん、高野さん、大和田さん、和多田さん、遠野さん、野口さん、中村さん）ではゴンドラに乗り込んで軽快に歌う姿をトレーナーさんの近くで見せていた。

　トークパートでは、DAY1と同様にゲームサービス1周年を振り返ったり、今後やってみたいことが語られるなか、1周年記念アニメとして公開された「1st Anniversary Special Animation」の話題や、イベントは関東圏での開催が多いことから、全国各地での開催を求める声も挙がっていた。

　再開後の「グロウアップ・シャイン！」（松井さん、前田玲奈さん、髙橋さん、田所さん、佐伯さん、立花さん）では、前曲に続いてのゴンドラからの歌唱で、さまざまな場所から歌声を届け、 「NEXT FRONTIER」（高柳さん、前田玲奈さん、田所さん）ではメインステージで、それぞれが“最強”を示すように力強い歌声を響かせていた。また、前述した1周年記念アニメのエンディングで流れた「Ambitious World」（立花さん、矢野さん）のライブ初披露が早速実現。「WINnin' 5 -ウイニング☆ファイヴ-」（松井さん、新田さん、和多田さん、野口さん、中村さん）では、それぞれの個性を表すセリフも交えての歌唱となり、「ユメヲカケル！」（Lynnさん、上田さん、髙橋さん、前田佳織里さん、立花さん、矢野さん）では、実況席に入ったMachicoさんから、DAY1とは違うウイニングライブになっていることをアピールする一幕も。

　そして、ミニコーナーとなる「逃げ切りシスターズのウマドルライブ直前ミーティング」の寸劇が展開。逃げ切りシスターズは、ショートアニメ「うまよん」に登場するウマドルユニット。大和田さんと高野さん、Lynnさんが掛け合いを行うなかで、木村さんと中村さんも巻き込む形で、逃げ切りシスターズの楽曲「逃げ切りっ！Fallin' Love」を披露し、華のあるステージとなっていた。続けての「うまよん」楽曲である「ぴょいっと♪はれるや！」（和氣さん、前田玲奈さん、髙橋さん、鬼頭さん、佐伯さん）では、オリジナルメンバーでのライブ披露が実現。ゴンドラに乗ってハイテンションに歌い、賑やかな空気を作り出していた。

　DAY1と同様、ここまで歌われてきた楽曲について振り返るトークパートを経て、ライブも終盤戦。「transforming」（高野さん、大和田さん）では、高野さんはDAY1に続けての歌唱となるなか、同じ曲でも歌唱パートナーが異なることで感じる印象の違いも垣間見えるものに。TVアニメ第2期エンディングテーマである「木漏れ日のエール」（Machicoさん、前田佳織里さん、立花さん、矢野さん）では、初めにMachicoさんと前田佳織里さんによる歌唱から、立花さんと矢野さんが加わり、4人の歌声が重なることで、楽曲がより豊かな表現と感じられるものに。

「Find My Only Way」 （和氣さん、高野さん、Machicoさん、上田さん、大橋さん、木村さん、立花さん）は、TVアニメにおけるチーム＜スピカ＞のメンバー6人に、メジロマックイーンに憧れているサトノダイヤモンドのキャストである立花さんが加わるという、豪華な編成で歌声を響かせていた。そして全員揃っての「大好きのタカラバコ」に。曲中では立花さんと矢野さんからトレーナーさんに向けたメッセージも送られ、フィナーレ感のある楽曲でしみじみと、そして感動的な雰囲気に包み込んでいた。

　アンコールを求める拍手と最新情報の告知を経て、アンコールの1曲目は「走れウマ娘」。DAY1とは異なるキャストもいることから、出走者の紹介もさらにバラエティ豊かなものに。終わりの挨拶では、キャストを代表する形でMachicoさんに加え、この日フィーチャーされる存在でもあった立花さんと矢野さんが感謝の言葉をトレーナーさんに送りつつ、全員で「うまぴょい伝説」を歌い、賑やかな雰囲気のまま、DAY2も全24曲、3時間にもおよぶライブを締めくくった。

　今の「ウマ娘」の勢いを十分感じられるライブだった、というのが率直な感想としてある。実は筆者が「ウマ娘」のライブを現地で見たのは、2017年開催の1stイベント以来のこと。当時よりもはるかに大きい会場かつ豪華なセットで躍動するキャスト陣、声は出せない状況なからも伝わってくるトレーナーさんの熱量の高さ、そしてライブの感想や新情報発表におけるSNSでの反応も含めて、感慨深くなるところもあった。と同時に、この勢いはまだまだ止まらないであろうということ、さらに躍進していく未来も感じられるようなライブとも思えた次第だ。

　また余談ではあるが、筆者お気に入りのウマ娘がキタサンブラックということから見ても、個人的に印象的だった場面がDAY2にはある。ちなみに、どのくらいキタサンブラックがお気に入りかといえば、ゲームサービスが開始して1周年のタイミングとなる2月に「 [錦上・大判御輿]キタサンブラック」が実装され、育成ウマ娘として登場したことは記憶に新しいところだが、それよりも前に「アオハル杯 ～輝け、チームの絆～」において、サポートカードにキタサンブラックをセットしつつ進行し、アオハル杯では育成ウマ娘とキタサンブラックが同じ距離で出走するようにチーム編成を行い、「メインレースだけを見る」を選択して、レースでは先陣を切ってターフを駆け抜けるキタサンブラックの姿を見ながら、育成ウマ娘としての登場を待ち望んでいたぐらいにはお気に入りだ。

　そんなキタサンブラックは、お祭りが大好きな元気で明るい人情派ウマ娘。ゲームやTVアニメ第2期にあたる「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」において、トウカイテイオーが憧れの存在であり、また、サトノダイヤモンドとは幼なじみで、“キタサト”と称されるぐらいにいつも一緒にいる姿が描かれている。

　これを踏まえてみると、「winning the soul」の冒頭、Machicoさんがソロで歌うところに矢野さんが実況席に入って声援を送る姿、そして田所さんの登場する前ぐらいまでペンライトを力強く振っていた姿は、まさにキタサンブラックの姿とかぶるとともに、トウカイテイオーとの関係性を物語るもの。

　さらに「ユメヲカケル！」では、冒頭で矢野さんがトウカイテイオーをほうふつとさせるような、3本の指を立てて突き出すポーズを決めたり、間奏ではMachicoさんがトウカイテイオーとしてキタサンブラックへの声援を送る一幕も。何より、“仲間でライバル”のフレーズでは、別のゴンドラに乗っていた立花さんと離れた場所から向かい合って、お互いに拳を突き出すという場面もあり、キタサンブラックとサトノダイヤモンドの関係性と曲の世界観を表すとともに、熱いシーンでもあった。

　加えて「木漏れ日のエール」も心に残るところ。この楽曲はトウカイテイオーとメジロマックイーンの関係性、そして挫折しても立ち上がろうとするトウカイテイオーの姿を描いた楽曲で、キタサンブラックはもとより、サトノダイヤモンドはメジロマックイーンに憧れを持っており、こうした背景からこの曲に矢野さんと立花さんが歌うというだけで“尊い”と。TVアニメ第2期を見ていればこそ、言語化しにくいエモーショナルな感情になれる場面でもあった。こと、ステージではMachicoさんと前田佳織里さんという、オリジナルとは異なる組み合わせでの歌唱となったが、この場だからこその2人ないし4人の歌声で聴くことできたというのも、ライブならではの魅力だと感じられたところだ。

　ステージを見ているなかでは、矢野さんがアップテンポな曲などでは、誰よりも足を高く上げていると思えるほど体全体で大きく動き、キタサンブラックがイメージできるような元気いっぱいと感じられるダンスで歌っていたのが印象的だったところ。そう思えるのも、現地で見ることができたからこそ実感できたところでもあった。

　何より一番印象的だったのは、矢野さんと立花さんによる「Ambitious World」の披露だ。前述したように、1周年記念アニメ映像で流れた楽曲となっており、このときは、声出せないかなでも待ち望んでいたという空気感になったと思えるほど。アニメは、キタサンブラックとサトノダイヤモンドがトレセン学園に入学したときの姿を描いたもの。LEDには、その映像とともに、キタサンブラックとサトノダイヤモンドの幼少期の姿を描いたTVアニメ第2期の映像や名場面も映し出されており、筆者はトウカイテイオーを応援するキタサンブラックの姿にひかれたことも思い出しつつ、2人の軌跡を示すような映像に感慨深くなったりもしたところ。

　その映像を背景に、新しい日々へ踏み出していく期待を描いた楽曲を、矢野さんと立花さんがパフォーマンス。要所要所ではお互いに見つめ合うところがありつつ、シンクロしているかのように息のあったダンスと歌声を響かせるかなでも、矢野さんはキタサンブラックがイメージできるような躍動感のある動きとまっすぐに届けるような歌声、立花さんはサトノダイヤモンドをイメージできるような丁寧さを感じさせる動きに、かわいらしさを感じさせる歌声で魅了するかのように歌っていたのが印象的だった。なにより、「ウマ娘」のこれからを担うであろう2人の姿を示すようなステージと思えた次第だ。

　なお本公演は「ABEMA PPV ONLINE LIVE」ならびに「イープラス Streaming+」にてリピート配信を期間限定で実施。配信期間は、DAY1が3月12日23時59分まで（配信チケットの販売は同日20時まで）で、DAY2は3月13日23時59分まで（販売は同日20時まで）。料金などの詳細は、4thイベントの特設サイト内配信情報に記載されている。