Google傘下のFitbitは、スマートウォッチ「Fitbit Ionic」の内蔵バッテリーが過熱して火傷につながるおそれがあるとして、自主回収すると発表した(米国向け、日本向け)。
Fitbit Ionicは、2017年に発売し、日本でも販売していた。ただし、2020年に生産を終え、現在は取り扱っていない。米国の消費者製品安全委員会(CPSC)によると、米国だけで約100万個、米国以外の各国で約69万3000個が販売されたという。
回収理由について、Fitbitはバッテリー過熱による火傷の危険性と説明。CPSCは、異常な温度上昇の報告が、米国内で少なくとも115件、米国外で59件寄せられたとした。さらに、米国では火傷を負ったとの報告が78件あり、III度熱傷に至った事例は2件、II度熱傷は4件報告されている。米国以外からは、40件の火傷が報告された。
Fitbit Ionicを持っている場合は、異常が発生していなくても直ちに使用を中止する必要がある。ユーザーへの補償策として、Fitbitは299ドル(約3万5000円)返金する。Fitbit Ionicの交換には応じない。さらに、90日間限定でFitbit製品の40%特別割引販売も実施する。
返金などは、ウェブサイトで申し込める。問い合わせ専用ダイヤル(080-0333-2509)も開設した。
なお、Fitbitは3月3日、自主回収を受けて下記の声明文を発表した(3月4日15時25分追記)。
Fitbitは、お客様の安全を常に最優先事項としております。この度、慎重を期してFitbit Ionicスマートウォッチを自主的にリコールすることと致しました。
非常に限られた件数ですが、Fitbit Ionicスマートウォッチのバッテリーが過熱し、火傷の危険があるという(米国規制当局発表の合計では、販売台数の0.01%未満)報告を受けています。
これらの事故は非常にまれであり、このリコールは他のFitbitスマートウォッチやトラッカーには影響を及ぼすことはありません。
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