将来、ロサンゼルスからラスベガスまで、わずか40分で移動したいと考えていただろうか。そうであれば、そのプランを諦めなければならないかもしれない。Virgin Hyperloopは、革新的な旅客用の超高速ポッドを開発する計画を断念し、今後は貨物輸送のみに注力するという。Financial Times(FT)が報じた。
Virgin Hyperloopは米国時間2月18日、従業員111人を解雇したと報じられている。FTによると、レイオフはビデオ会議の中で発表された。同社はFTに対し、貨物サービスへの顧客の関心が高まっていることに応じて方針を変更したと述べた。
「ハイパーループ」の背景にある構想は、シンプルでありながら驚くべきものだ。ハイテクポッドを真空チューブ内で時速最大670マイル(約1000キロ)で走らせることを想定している。実業家のRichard Branson氏が2017年にこの構想に出資していた。Elon Musk氏による、持続可能な高速輸送のためのオープンソースの構想に基づいている。
Virgin Hyperloopはこのビジョンが実現可能であることを実証するため、ネバダ州の砂漠にテスト用のチューブを建設している。
同社は、2025年までに安全性の認可を取得することを目指していた。2020年に初の有人走行実験で使われたテスト車両は2人乗りだった。乗車定員は最終的に最大28人になる予定だとしていた。
Virgin HyperloopはFTに対し、今回のレイオフによって、同社はより効率的に事業を運営し、コロナ禍における世界的なサプライチェーンの問題に対応できるようになると述べた。
米CNETはVirgin Hyperloopにコメントを求めているが、回答は得られていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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