女性の体調は、生理に影響されて大きく変化する。そこで、毎日体温を測って記録し、体温の変化から生理周期や排卵日などを予測することが大切だ。しかし、条件を変えずに1日も欠かさず体温を測り続けることは、なかなか難しい。
そこでAppleは、体温データから生理周期などを調べられるベッドを考案。これを米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間2月17日に「IN-BED TEMPERATURE ARRAY FOR MENSTRUAL CYCLE TRACKING」(公開特許番号「US 2022/0047250 A1」)として公開された。出願日は2020年8月12日。
この特許は、体温計測機能付きのベッドを使って生理周期などを調べられるシステムに関するもの。温度センサーはベッド表面に複数設けられており、寝ている状態で体温が測れる。これなら、毎朝体温計を探して検温し、結果をノートやスマートフォンの管理アプリに記録する、という手間が省ける。
生理周期は、体温の変化するタイミングから決める。具体的には、低いまま推移していた体温が、あるとき基準値を超えたら生理期間に入った、などと推測する。さらに、生理期間のデータを複数比較し、次の生理開始日や排卵日を予測する。
クレーム(請求項)では触れていないが、このシステムを操作するためのデバイスとしてスマートフォンやPC、スマートウォッチ、スマートスピーカーなどを使うアイデアにも実施例で言及している。
なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。
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