ソニーは2月16日、穴の開いた完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds(リンクバッズ) WF-L900」を発表した。耳をふさがず開放的で、音楽を聴きながら、生活音を聞くことができる。発売は2月25日。想定税込価格は2万3000円前後になる。
LinkBudsは、振動板の中心部が開放されている、新開発の12mmリング型ドライバーユニットを採用し、周囲のあらゆる音が自然に聞こえるというイヤホン。耳を塞がないため圧迫感がなく、カナル型よりも耳穴に負担がかからないなどのメリットを持つ。
リング型ドライバーユニットはダイナミック型で、リング部分に磁石やコイルなどを埋め込み、中心部を開放しているとのこと。耳介に乗せるように装着する。しっかりとした音圧を確保しているため、開放型ながら満足感ある音を再生できるとしている。
12mmリング型ドライバーユニットと統合プロセッサー「V1」によるクリアな高音質を実現。圧縮音源もクリアに再現する「DSEE」を搭載したほか、アプリ「Headphones Connect」を使用することで、イコライザーを調整し、自分好みの音質を再現できる。
前モデルから大幅な小型化を実現した完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」に比べ、イヤホン本体で51%、充電ケースで26%の小型化を図り、ソニーの完全ワイヤレス史上では最小最軽量を実現。イヤホン本体を「フィッティングサポーター」で固定することで、高い装着安定性も確保する。フィッティングサポーターは、XS~XLまで5種類をそろえる。
ソニーは、ストリーミング音楽配信サービスの拡大や、動画配信コンテンツの人気などもあり、コンテンツは多様化。ハイレゾや立体音響といったサービスも登場している中、音に接触する時間は長くなっている。一方で、テレワークなどが進みオンライン会議なども一般化し、聴きながら聞こえることへの重要度は増していると分析する。
LinkBudsは、こうしたニーズを受け開発した新コンセプトのヘッドホン。スマホネイティブで、オンラインの利用時間が長いZ世代と、テレワークやワークアウトにイヤホンを活用する30~50代のビジネスパーソンをターゲットに据える。
テレワーク需要を意識し、AI技術を活用した高精度「ボイスピックアップテクノロジー」を採用。AIがノイズを除去して声だけを相手に届けるため、クリアな通話ができるとしている。
イヤホン本体で約5.5時間、充電ケースで約12時間、合計約17.5時間の使用が可能。イヤホン本体、または耳周りの顔を2~3回素早くタップすると操作ができる「ワイドエリアタップ」を採用する。イヤホン本体の操作のみでSpotifyの楽曲を再生したり、プレイリストを切り替えたりできる「QuickAccess(クイックアクセス)」にも対応する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス