Metaは米国時間2月15日、同社が掲げる価値観を刷新すると発表した。2021年10月には、人々が働き、遊び、交流することのできる仮想空間であるメタバースの構築に注力することを反映して、社名をFacebookからMetaに変更している。
最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏は発表の中で、新しい6つの価値観について説明した。「Move Fast」(素早く行動する)、「Focus on Long-Term Impact」(長期的な影響に注目する)、「Build Awesome Things」(素晴らしいものを構築する)、「Live in the Future」(未来を生きる)、「Be Direct and Respect Your Colleagues」(率直に、かつ敬意をもって同僚に接する)、および「Meta, Metamates, Me」(Meta、Metaの仲間、自分自身)だ。最後の項目は、「Ship, shipmate, self」(船、船員仲間、自分自身)という、米海軍の(優先順位を表す)フレーズを真似たものになっている。
Facebookからの社名変更と今回の価値観の刷新は、悪化したイメージを払拭して、モバイルインターネットの後を継ぐものになるとZuckerberg氏が考えるもの(メタバース)に注力しようとする同社の姿勢を表している。
Metaは、ユーザープライバシーの保護と、ヘイトスピーチや偽情報への対策を怠ったとして、政治家や人権擁護団体から批判されている。従業員らも、自社のソーシャルメディアプラットフォームに既に存在するすべての問題を解決することなく、新製品を構築してよいのかと疑問を抱いていると、The New York Timesは1月に報じていた。Metaは、メタバースにおけるオンラインいじめなど不快なコンテンツの取り締まりに、これまで以上に苦戦する可能性が高い。同社は既に仮想現実(VR)において、その問題に取り組んでいる。
Metaは15日、Facebookの投稿リストの名称「ニュースフィード」を「フィード」に変更することも発表した。コンテンツの多様性を反映したものとみられる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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