米CNETは、しばらく前からAppleの春のイベントに関するうわさを追跡している。お手頃モデル「iPhone SE」の2020年以来の新モデルとして待望されている「iPhone SE 3」の登場にも期待できる。また、イベント開催の時期もかなり具体的になりつつあり、BloombergのMark Gurman記者が報じた最新のうわさによると、2022年3月8日かその前後にイベントが開催されそうだという。iPhone SE 3だけでなく、新型「iPad Air」が発表される可能性も指摘されている。
2022年は、他にもまだいろいろと待望される製品があるが、必ずしもうわさされている3月8日のイベントで発表されるとは限らない。Appleは2022年の後半、秋に、「Apple史上でもとりわけ多岐にわたる新しいハードウェア製品」を投入する可能性があると、Gurman記者は以前から予想している。「iPhone」シリーズの新しいフラッグシップモデル(「iPhone 14」という名称になる可能性が高い)や、「Apple Watch」「iPad」「Mac」の新型などが発表される見込みだ。長らくうわさの域を出ていない複合現実や仮想現実(VR)のヘッドセットも、いよいよ登場するかもしれない。
Appleの2022年最初となるイベントは、仮に予想どおり3月に開催されないとしても、春のうちには開催される可能性が高い。だが、ほとんどのデバイスについては夏か秋まで待たされることになるかもしれない。それまでの間はわれわれも、イベントの日時や予想される製品について、うわさや報道をくまなく集め続ける予定だ。今回は、Appleの次のイベントと、2022年に期待されるApple製品のすべてについて、ここまでに分かっていることをまとめてみた。
Appleが春より前にイベントを開催する可能性は低い。当初Gurman記者は、2022年最初のイベントの開催時期を3月か4月と予想していたが、最終的に3月8日かその前後と絞り込んでいる。
Appleは、慣例として1年に3~4回のイベントを開催している。春のイベント、夏の開発者向けカンファレンス、そして秋に1回または2回のイベントというのが定番だ。秋のイベントは9月か10月に開催されることが多く、新型のiPhoneやApple Watchが目玉になる傾向にある。一方、10月のイベントでは新型MacやiPadが主役になることが多い。
こうした過去の傾向を踏まえると、Gurman記者が予測する3月8日という線は極めて有力だ。ただし、この春に向けて同社がどんな製品や発表を用意しているにせよ、ライブのイベントなしで発表されることも考えられる。その場合は、Appleの年次開発者会議「Worldwide Developers Conference(WWDC)」が開かれる6月を期待しよう。
Appleのイベント開催パターンは、コロナ禍で生産が遅れた関係で、2020年は若干ずれてしまった。2020年9月のイベントでは、「Apple Watch Series 6」と「Apple Watch SE」、そしてiPadの新モデルが発表されたが、新しいiPhoneは登場しなかった。「iPhone 12」が発表されたのはその後、10月のイベントのときだった。それ以来、2021年のイベントはすべて、コロナ禍の影響でオンラインのみの開催となっている。ライブ配信は、いつもどおり同社のウェブサイトで視聴できた。
コロナ禍で今なお多くの人が影響を受けている以上、Appleのイベントが2022年はライブでの開催に戻るのか、それともまだオンラインのみの開催が続くのかは、今後の経緯を見守るしかない。Gurman記者によると、少なくとも春のイベントはオンラインになるという。
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