三菱地所は2月7日、建物や施設、サービスごとに異なる顔認証を1つのIDに集約できる、顔認証サービス連携基盤「Machi Pass FACE」の開発を発表した。
三菱地所は、さまざまな施設の入退室や、まちで展開される複数のオンラインサービスなどを、1つのIDで利用できる共通認証ID「Machi Pass」を展開している。
三菱地所によると、顔認証サービスを利用する場合、顔認証エンジンが異なると、利用者はサービスごとに顔画像を登録する手間が発生するほか、どの事業者が生体情報を保持しているのかが分かりづらい状況が生じるという。
今回のMachi Pass FACEは、DXYZの顔認証プラットフォーム「FreeiD(フリード)」の技術を活用したもの。FreeiDは複数の顔認証エンジンに対応し、一度の顔登録で複数サービスの顔認証が可能となる。
Machi Pass FACEでは、複数の顔認証ソリューションを1つのプラットフォームとして集約することが可能。Machi Passに利用者の顔画像を一度登録することで、入退室やオンラインサービスの利用承諾など、建物や施設、サービスごとに異なる顔認証サービスの顔認証が可能となる。
顔認証サービスの利用にあたっては、サービスごとに利用者による利用許諾が必要となる。顔認証エンジン側は、利用者の許諾に基づきMachi Pass FACEへの登録情報の共有を受けることで、利用者の登録の手間を省略することができ、顔認証の利用促進が期待できるとしている。
三菱地所では、「大手町パークビル」内の三菱地所本社で実証を進めるほか、3月より同社運営会員施設の入退室キーとして利用開始する予定。今後は丸の内エリアや仙台市泉区の「泉パークタウン」においても、顔認証エンジンとの連携を検討している。
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