三菱地所は6月23日、DX(デジタル・トランスフォーメーション)により生活者が暮らしやすさを実感できる新しいまちづくりを目指す「三菱地所デジタルビジョン」を策定したと発表した。
三菱地所デジタルビジョンが目指すものは、オン・オフラインを自由に行き来する体験の提供および、事業横断的なデータや、希望に応じて提供される個人のデータの分析・活用に加え、まちの関係者とオープンにつながるエコシステムを構築し、多様なプレイヤーの参加と協創を促進すること。
本ビジョンの実現に向けた環境整備の一環として、2020年10月に、共通認証ID「Machi Pass」を開発。利用者は、まちで展開される複数のオンラインサービスや来場予約、リアルな空間への入退室などを、一つのIDで利用できるほか、希望に応じて、施設やサービスの利用履歴や位置情報などのデータを基に、一人一人に最適化された体験の提供を受けることができる。
Machi Passはすでに、丸の内エリアで働くオフィスワーカー向けウェブサービス「update! MARUNOUCHI for workers」や、丸の内エリア内の対象店舗でのポイントサービス「丸の内ポイントアプリ」、東京流通センターが運営する最新物流テックのショールーム「TRC LODGE」などで利用されている。
また、Machi Passは外部連携も可能で、Machi Passのグループ内外との連携により、まちの関係者とオン・オフラインでオープンにつながるエコシステム「Mitsubishi Estate Local Open Network」(MELON)を構築し、多様なプレーヤーとの協創を促進するとともに、シームレスなユーザー体験を実現するとしている。
三菱地所グループでは、Machi Pass連携サービスを順次拡大しており、体験がデータとなって蓄積・最適化され、還流するユーザー体験の提供を通じて、QOL(Quality of Life)向上を目指すとしている。
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