トヨタ自動車(トヨタ)は12月14日、2030年のグローバルにおけるバッテリー電気自動車(Battery Electric Vehicle:BEV)の年間販売目標を350万台にすると発表した。
SUBARUなどと共同開発する電気自動車(Electric Vehicle:EV)の新シリーズ「bZ(ビーズィー)」ブランドの拡充に加え、2030年には「レクサス」ブランドのグローバルラインアップに、バッテリー電気自動車30車種を揃える。
グローバルの多様なニーズに応えるべく、新たに開発したバッテリーEV専用プラットフォームを搭載するbZシリーズには、10月29日に詳細を公表したSport Utility Vehicle(SUV)タイプのBEV「bZ4X」のほか、ミディアムクラスやコンパクト、ラージクラスなどを投入。リーズナブルなモデルをフルラインナップで用意し、あらゆるニーズに対応するという。
高級向けのレクサスシリーズでは、2030年までに全てのカテゴリーで、乗用、商用各セグメントのBEVを揃える。グローバルの販売台数100万台を目標に据え、欧州、北米、中国ではBEV100%を目指す。また、2035年にはグローバルでのレクサスの構成比BEV100%を目指す。
トヨタで代表取締役社長を務める豊田章男氏は、350万台という数字を“とてつもない”と表現しながらも、各地域の市場にあわせた多様性に対応すべく、カーボンニュートラルの多様な選択肢を広げると意気込む。
「CO2排出をゼロにする『カーボンニュートラルビークル』や、CO2排出を減らす『カーボンリデュースビークル』の選択肢を広げ、各国、各地域の、いかなる状況、いかなるニーズにも対応する」
9月に発表した電池関連の新規投資1.5兆円は、2兆円に増額。さらに先進的かつ良品廉価な電池を実現していく。
このほか、BEVへは2兆円を投資し、ハイブリッド電動自動車(Hybrid Electric Vehicle:HEV)やプラグインハイブリッド電気自動車(Plug-in Hybrid Electric Vehicle:PHEV)、水素を燃料とする燃料電池自動車(Fuel Cell Electric Vehicle:FCEV)へは計4兆円を投資する。2022~2030年の電動化全体への研究開発、設備投資費用額は8兆円となる見込みだ。
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