ソースネクストは2月1日、AI通訳機と翻訳サービスを提供する「ポケトーク」ブランドの事業に関し、会社分割により新会社「ポケトーク株式会社」を設立したと発表した。
設立年月日は2022年2月1日、資本金は4億9000万円。代表取締役社長兼CEOとして、松田憲幸氏が就任する。松田氏は、ソースネクストの代表取締役会長兼CEOでもある。
2017年12月にAI通訳機「POCKETALK」(ポケトーク)を発売以降、シリーズ累計出荷台数は90万台を突破しているという。端末に加えて、PCソフト版をポケトークブランドのラインアップに追加。日本のみならず世界各国への展開を加速させたい考えだ。
そうした背景から、「言葉の壁をなくす」という「ポケトーク」のミッションをより強力に推進すべく、新会社を設立したという。
新会社を設立することで、ポケトーク事業の企画・開発体制、グローバルな販売・営業体制等をスピーディーに整備し、ポケトークの世界的なブランドの醸成、認知向上につなげたいとしている。
なお、新製品として、AI翻訳・字幕ソフト「ポケトーク字幕 Windows版」(Windows11/10/8.1 64bit版のみ)の提供を開始した。MacOS版については、2月に提供を開始する予定。
利用料金は、月額1100円(税込)で、3月末までは、月額料金無料で利用できる。また、利用には、ネットワーク接続が必要だ。
同製品は、ZoomやTeamsなどのリモート会議システム上で、自分が話した言葉を指定した言語に瞬時に翻訳(最大2言語)し、画面に字幕のように合成して表示するソフト。
最大で30秒間、話した内容を字幕表示できる。なお、話し終わってから翻訳結果の字幕が表示されるまでの時間については、他社ビデオ会議システムに搭載された翻訳機能より3.2倍以上速い結果が出たという。
また、ウェブカメラの画像と翻訳結果を字幕のように画像合成して仮想カメラとして動くため、理論上リモート会議システムだけでなく、Facebook Messengerのビデオ通話、YouTubeのストリーミング配信など、ウェブカメラを使った映像であれば対応できる。
同社が確認しているのは、Zoom、Skype、Microsoft Teams、Google Hangouts、Google Meet、LINE、Slack、BlueJeans、Cisco Webex Meetings、Cisco Webex Teams、Discord、OBS、V-CUBE、Chatworkなど。
翻訳対応言語は、ポケトーク本体と同じ82言語。字幕表示されるのは、同製品をインストールした本人の発言のみとなる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」