e-Janネットワークスは1月25日、中小企業向けに展開するテレワークサービス「NinjaConnect Telework」において、キーボードにRaspberry Piを内蔵した「Raspberry Pi 400 日本語版」に対応したと発表した。
また、同日より「NinjaConnect Telework」専用ブラウザを搭載したRaspberry Pi 400 日本語版の販売を開始する。販売価格は、1万3500円(税別)。
昨今、優秀な人材の確保や生産性向上に向け、柔軟な働き方を求める従業員のニーズに合わせて働き方の移行が求められているという。一方で、中小企業のテレワーク実施率は2021年の緊急事態宣言の解除後は低下。
こうした背景のひとつに、ICT環境の整備コストが挙げられ、特に中小企業においては
「情報システム部門が存在しない」「ITの専門人材が不足している」などの問題がある。加えて、支給端末の購入費用や保管場所、端末のキッティングのほか、従業員へのIT教育に要するコストが大きな負担であることが課題となっている。従業員の私物端末で会社の業務を行う(BYOD)においても、端末に業務データが残るセキュリティ上の懸念や、家族共用のPCはあっても専有できるPCを保有していないケースもあり、テレワークの活用が進まない原因となっている。
同社が提供する「NinjaConnect Telework」は、社内LAN上に専用機器(Ninjaコネクター)をつなぐだけで、社外に置かれたPCのWebブラウザから社内のPCへ安全なリモートアクセスを実現するサービスとなる。
従業員は、Raspberry Pi 400 日本語版を自宅やホテルなどに設置されたTVや既存のディスプレイ端末に接続すると、テレワークが実現できる。
Raspberry Pi 400 日本語版の仕様は、SoCがBroadcom BCM2711C0。CPUは1.8GHz クアッドコア Cortex-A72(ARMv8、64bit)。GPUは、デュアルコア VideoCore VI 500MHz(OpenGL ES 3.0対応、ハードウェアOpenVG対応、1080p60 H.264 デコード、 4Kp60 H.265 デコード)。メモリは、4GB DDR4-3200。
電源は、USB type Cソケット(5V/3.0A)、サイズは286mm×122mm×23mm。
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