Atlas VPNは、米国のロマンス詐欺に関する調査結果を発表した。2021年第1四半期から第3四半期にかけての被害額は、3億4300万ドル(約390億円)。2021年全体だと、被害額が5億ドル(約569億円)まで増えると見込む。
2020年通年の総被害額は2億6800万ドル(約305億円)で、2021年はすでに第3四半期の時点で前年を上回ってしまった。米連邦取引委員会(FTC)による別の調査レポートによると、ロマンス詐欺の被害額は2020年に過去最悪だったそうだ。
被害が拡大している理由について、Atlas VPNは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策で他者と会える機会が少なくなり、孤独にさいなまれている人が多いため、と指摘した。さらに、詐欺を仕掛ける犯罪者たちは、COVID-19が直接対面することを避ける都合のよい口実として使えることから、パンデミック対策の広まっている現在を稼ぎ時と考えているらしい。
年代別では、60歳から69歳の被害額がもっとも多い。この傾向は以前から変わっておらず、2019年も2020年も同様だった。
とはいえ、59歳以下の被害額も少なくない。2021年第1四半期から第3四半期にかけての被害額は1億8700万ドル(約213億円)あり、第4四半期の分が集計されていないにもかかわらず、2020年通年の1億3000万ドル(約148億円)に比べ44%も増えている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果