NTTドコモ(ドコモ)、東日本旅客鉄道(JR東日本)、日本電信電話(NTT)の3社は1月21日、JR山手線を日常的に利用する1000人程度を対象に、混雑を避ける行動を効果的に促す「行動変容促進技術」の有効性を検証する実証実験の開始を発表した。期間は1月24日から3月31日まで。
新型コロナウイルス感染症の影響で働き方を見直す動きが進み、通勤スタイルが多様化していることを受けて実施する。実証実験の参加者へ列車や駅の混雑を避ける行動を促し、多様化する人々の状況に応じた行動変容促進技術の有効性を検証するという。
ドコモが提供する「dポイントクラブ」アプリを通じ、混雑統計データに基づいて作成した「混雑時間帯を避ける行動」や「代替移動手段の利用を促すための効果的なメッセージを配信する。メッセージは、事前に参加者が回答した「損失回避する傾向が強い」などの心理的特性によって複数パターン作成しており、前日18時ごろに翌日のメッセージを配信するという。参加者は、それらのメッセージを受けて、徒歩や時差出勤、バイクシェアなどの代替利用手段での移動したかを回答する。
実験では、働き掛けと実際の行動変容の関連性を分析することで、鉄道の混雑解消における行動変容促進技術の有効性を検証するほか、個人のニーズや混雑解消などの社会課題の両方にバランスよく対応する移動環境の実現にも役立てるとしている。
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