Googleは「Google Meet」のライブ翻訳字幕機能について、5カ月間のベータ試験を経て、「Google Workspace」の一部ユーザーへの提供を開始した。
このライブ翻訳機能では、1人のユーザーが話す言葉が翻訳され、別の言語の字幕として表示される。会議に多様な言語集団が参加する多国籍組織に便利な機能であり、今はオンラインのビデオ会議が必須になっているところが多いため、なおさら便利だ。
2021年9月公開のベータ版は、英語による会議を、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、ドイツ語に翻訳するものだった。Google Workspaceの一部エディションで今回一般公開されたものも、対応言語は変わっていない。この機能はウェブとモバイルアプリの「Google Meet」で利用できる。
Google Meetのライブ翻訳字幕は「Microsoft Teams」に一歩先んじている。Microsoft Teamsが現在「Office 365」の一部プランで提供するTeams会議の字幕化とトランスクリプションのサービスは、リアルタイムだが当初は英語のみに対応していた。OnMSFTによると、Microsoftは9月、英語のみだった対応言語を28言語に増やしたが、翻訳まではしてくれない。
Googleは翻訳字幕について、「情報共有、学習、コラボレージョンの平等化」に寄与するものであり、全員参加の会議や、世界中に分散しているチームとの研修会議に特に有効だとしている。教育分野でも、教員は学生、保護者、関係者と意思疎通する必要があることから、有効かもしれない。
Googleはライブ翻訳字幕のベータ版についても、今後「数カ月」公開を続ける。会議の主催者がベータ版か、Google Workspaceの対応エディションを持っていると、会議参加者はライブ翻訳字幕を利用できる
ライブ翻訳字幕は、Workspaceの「Business Plus」「Enterprise Standard」「Enterprise Plus」「Teaching and Learning Upgrade」「Google Workspace for Education Plus」の各エディションで利用できる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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