米航空宇宙局(NASA)が米国時間12月25日朝、天文学の未来に向けて舞台を整えた。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が打ち上げに成功し、宇宙の成り立ちを調べ直す旅に乗り出した。この望遠鏡は、宇宙の秘境について教えてくれるだけでなく、ビッグバン直後の事象に関する科学の通説が正しいかどうかを検証する力も備えている。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、今後半年間にわたり、地球から160万kmの地点まで移動し、ミッションにとって重要な第2ラグランジュ点で太陽を周回し始める予定だ。周回軌道に移ると、宇宙の画像の送信を開始する。そうした画像は、単なる銀河系間の写真にとどまらない価値がある。同望遠鏡は、まったくフィルターを通さない宇宙の新たな物語を私たちに提供してくれるだろう。1990年にスペースシャトル「ディスカバリー号」によって打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡に続く、大きな前進となる。
主鏡は直径6.5mで、金メッキが施された六角形のパネル18枚によって、赤外線を集める。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、約137億光年離れた深宇宙を観測できる。つまり、137億年前の宇宙の状態を見ることができるのだ。137億年前は、宇宙が誕生してからほんの1億年後に相当する。
同宇宙望遠鏡に関わる専門家の予測によると、居住可能な太陽系外惑星や、ブラックホールの秘密、さらには地球外生命の証拠さえも明らかになる可能性があるという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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