世界は気候危機の只中にあり、良くも悪くも主要企業は、地球のサステナビリティーに多大な影響を与えている。Dell Technologiesは、製造時のCO2排出量を大幅に削減するように設計されたプロトタイプのノートPC「Concept Luna」で、この課題に立ち向かう。
Dellのクライアントソリューション担当最高技術責任者(CTO)を務めるGlen Robson氏は発表の中で、このコンセプトは、「サーキュラーデザイン」を推進するDellの取り組みにおける最初のプロトタイプだと述べた。ただし、「何が可能かをテストするために開発されたもので、製造や販売を目的としたものではない」という。とはいえ、Concept Lunaのようなものが製造されることになれば、少なくともサステナビリティーの観点からは、前途有望であるように思われる。
Concept Lunaは、CO2排出量の削減と再利用可能部品の増加という、サステナビリティーの2つの項目を目指している。より小さなマザーボードを採用し、ノートPCの中で比較的温度の低い部分に配置することにより、消費電力を最小限に抑えている。また、水力発電による電力で処理された材料を使用することにより、エネルギー消費量と廃棄物も削減する。
さらに注目に値するのはおそらく、修理や再組み立てが容易になるよう設計されており、製品が故障したり古くなったりした場合に廃棄される部品の量が最小限に抑えられていることだ。Concept Lunaには、ネジが4つしか使われておらず、コンポーネントは分解と交換が簡単にできるように設計されている。
「このコンセプトと、今後の改良版やその他の取り組みは、よりサステナブルな製品を将来的に提供するために、当社が(中略)製品ライフサイクルのすべての工程を調査、再調査、再検討していくことを示している」と、Robson氏は述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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