Twitterは、個人情報に関する新しいポリシーが一連の「組織的で悪質な報告」を招き、複数のアカウントを誤って停止したことを明らかにした。The Washington Post(WP)が米国時間12月3日に報じたところによると、それらの報告は、極右活動家らが反過激主義の研究者やジャーナリストを標的にしたものだった。
Twitterは先週、個人情報に関するポリシーを更新し、個人の写真や動画を本人の同意なく共有することを禁止した。
Twitterの広報担当者は米CNETに対し、新ポリシー導入後に「われわれは非常に多くの組織的で悪質な報告があることに気づいたが、残念ながら当社のエンフォースメントチームは複数の誤りを犯した。誤りを正し、このポリシーが意図した通り、個人に対する嫌がらせや脅しに写真や動画などのメディアが悪用されることを防ぐために利用されるよう、社内レビューを実施している」と述べた。
WPによると、更新されたポリシーが導入されて間もなく、「極右活動家や白人至上主義者のグループがそれぞれのフォロワーに対し、ネオナチの特定、過激派の監視、ヘイト集会の参加者の記録に使われているアカウントの報告をするよう促し始めた」という。Twitterの広報担当者はWPに対し、「十数件の誤った停止措置」があったと述べた。報告の総数は明らかではない。
この新しいポリシーは、写真または動画やツイートが公共の利益にかなうものである場合、著名人や個人を取り上げている写真や動画には適用されない。ただし、有名人に関するそのコンテンツが、「その人物に対する嫌がらせ、脅し、恐怖を利用した発言の抑制」を目的に共有されていると同社が判断した場合は、削除される可能性がある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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