スズキは12月3日、コネクテッドサービス「スズキコネクト」の提供を開始すると発表した。
さまざまなデータの送受信を可能とする車載通信機(DCM:Data Communication Module)を車両に搭載し、24時間365日つながるオペレーターサービスや、iOS14.0およびAndroid 8.0以降のスマートフォン向けに12月16日から公開する「スズキコネクトアプリ」を活用できる。
月額利用料は550円(税別)で、12月24日に発売する「スペーシア」シリーズのオプションサービスとして導入可能だ。
スズキコネクトは、遠隔でのエアコンの操作、駐車位置や運転履歴の確認などができるスズキコネクトアプリと、事故や緊急時に消防、警察への通報をサポートする「スズキ緊急通報(ヘルプネット)」、車両に発生したトラブル解消をオペレーターがサポートする「スズキトラブルサポート」で構成する、コネクテッド技術を生かした新サービス。
スズキコネクトアプリでは、スマートフォンを利用して離れた場所からのエアコン操作や、ドアロックのし忘れ、ハザードランプの消し忘れといった通知の受信ができる。車両に戻らずその場でドアロック、ハザードランプ消灯といった操作もできるという。
加えて、駐車位置の確認や、ハザードランプの点滅操作、駐車位置を示したURLの共有にも対応。
過去の運転時間、走行距離、平均燃費、急発進、急ブレーキの回数や場所、運転開始時や終了時の場所といった運転履歴も確認可能だ。
警告灯の点灯やセキュリティアラームの作動、車検や法定12カ月点検の時期といった情報の通知機能も搭載する。
スズキ緊急通報(ヘルプネット)は、先進事故自動通報「D-Call Net」に対応。エアバッグが展開するような大きな衝撃を車両が検知すると、自動で緊急通報が作動。車両の衝突情報や位置情報をヘルプネットセンターへ送信し、オペレーターの問いかけに返答が無い場合は、速やかに消防や警察などへ連絡を行うという。
体調が悪くなった場合やあおり運転の被害にあった場合などでは、車内のSOSボタンを押すことで、ヘルプネットセンターにつながり、オペレーターを通じて消防や警察などへの連絡を任せることができる。
スズキトラブルサポートは、警告灯の点灯、パンク、バッテリー上がり、操作方法が分からない場合など、スズキコネクトアプリからスズキトラブルサポートへ連絡することで、オペレーターが利用状況を確認しながら適切なアドバイスでトラブルの解消をサポートするサービスとなる。
また、コネクテッドカーから送信される警告灯の点灯状態やメンテナンス情報の共有が可能な「スズキコネクト店」を新設し、利用者により迅速で充実したアフターサービスを提供するという。
同社では、“CASE”(Connected、Autonomous、Shared、Electric)領域のひとつであるコネクテッドカーの技術を、広範囲かつ有効に活用できるように車両開発を行うとともに、同社製品の利用者向けにより豊かなカーライフを実現すべく、今後も取り組んでいくとしている。
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