Qrioは11月18日、カードや暗証番号で玄関のスマートロック「Qrio Lock」を解錠できる「Qrio Pad」など6つの新製品を発表した。コンシューマー向け製品を手掛ける一方、法人向けスマートロックサービスも拡充する。
発表されたのは、コンシューマー向けがQrio Pad、Qrio Padに付属する専用カード「Qrio Card」、ハンズフリーで解錠ができる「Qrio Key S」。法人向けにはビルトインタイプの「Qrio Lock R」「Qrio Pad R」、マンション、アパートのエントランスキー「Qrio Pad Entrance」になる。
Qrio Padは、玄関の外に両面テープで、貼るだけで設置ができ、Qrio Lockをカードや暗証番号で解錠できるデバイス。専用カードをQrio Padにかざすだけで解錠できるほか、締め出されてしまったときでも、暗証番号での解錠が可能だ。
リチウム電池「CR123A」2本で駆動し、予備の電池を2本セットできるため、不意な電池切れを防げる。発売は12月3日。Qrio Storeでの販売税込価格は2万2000円になる。
Qrio Cardは、Qrio Padにタッチするだけで解錠できる専用カード。専用カードを使用し、高いセキュリティレベルを確保。発売は12月3日で、Qrio Storeの販売税込価格は2200円になる。
Qrio Key Sは、Qrio Lockを解錠、施錠できるリモコンキー。ハンズフリー解錠機能を搭載し、カバンやポケットの中にいれておけば、ドアの前に立つと自動で解錠できる。ボタン電池で駆動し、約480日の使用が可能だ。発売は12月3日。Qrio Storeでの販売税込価格は6600円。
法人向けとして発表した、Qrio Lock R/Qrio Pad RとQrio Pad Entranceはいずれも2022年1月以降の発売を予定。設置には簡易工事が必要になるが、既設住宅にも対応し、内見や不動産会社のスタッフの出入りなどの鍵管理にも使用が可能。業務コスト削減にもつながるとしている。
あわせて、12月に法人向けスマートロックサービス「カギカン」のリニューアル商品と2022年2月に不動産事業者向けQrio Lock管理システム「Roomon」の新商品の発売も予定しており、法人向けへの導入にも意欲を見せる。
Qrio 取締役執行役員副社長の高橋諒氏は「スマートロックを中心に事業を展開しているが、サービス、プロダクト、ソフト、ハードのIoTプラットフォーマーとしての構想を持っている。私たちの強みはものづくりとインターネット、ハードとソフトの双方の開発力があること。ハードを扱いながら事業者の課題を解決できる企業は少ないと思うが、その部分にアプローチできると思っている」と今後の展開について話した。
発表会場には、Qrioとともに不動産市場におけるスマートロックの普及に取り組む、ソニーネットワークコミュニケーションズコネクト 取締役副社長の篠原浩昭氏、Qrioの販売代理店でもあるSB C&S IoT・サービス事業本部IoTプロダクト本部IoTプロダクト推進部長の田中伸忠氏、鍵メーカーとして設計、製造、販売を担うゴール 取締役営業本部・技術開発本部統括部長 の葛西明生氏も登場した。
篠原氏は、「スマートロックによりお客様の困ったがなくなる体験を広めていきたい。社会のDXとして取り組んでいきたい」とコメントした。
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