Qrioは7月5日、スマートフォンを用いて自宅の鍵を開け締めできるスマートロックの新モデル「Qrio Smart Lock(キュリオスマートロック)Q-SL2」を発表した。現行機に比べ反応速度が8分の1になったほか、10%の低背化を実現している。発売7月19日。Qrio Storeでの税抜販売価格は2万3000円になる。
Qrioは、ソニーとWiLの合弁会社として2014年に設立。2017年8月にソニーネットワークコミュニケーションズの子会社になった。忘れ物を防止する「Qrio Smart Tag」や見守りキット「Qrio ただいまキット」なども手がけており、Qrio Lockは、2015年の発売以来約3年ぶりの新製品だ。
セキュリティ強度はそのままに通信するデータ量を減らすことで、施錠、解錠の動作速度を改善。GPSとiBEACONにより、自宅ドアに近づくだけで、鍵を開けるハンズフリー解錠に対応する。「マグネットセンサー」をドア枠に設置すれば、ドアの開閉状態を記憶することで、ドアが閉まったタイミングを逃さず自動施錠もできる。
取り付けられるサムターンタイプは、ドア付きタイプ、面付き箱錠タイプ、プッシュプルタイプ。1つのドアに2つの鍵がついていても、上下2つの鍵が一度の動作で同時に回転することで、スマートな使い勝手を実現する。
専用アプリは、立ち上げた瞬間に鍵の開閉状態が確認できるシンプルなものに変更。スマートフォンなしでQrio Lockの施錠や解錠ができるリモコンキー「Qrio Key(キュリオキー)Q-K1」(8月16日発売、直販税別価格:4500円)も用意する。
ソニーネットワークコミュニケーションズIoT 事業部門 ビジネスプラットフォーム部 サービスシステム課 課長兼Qrio取締役の井宮大輔氏は「設計、製造面はソニーが全面的に支援した」とコメント。Qrio 代表取締役の西條晋一氏も「ソニーのモノ作りの力を合わせて新しいユーザー体験を提供する」と、ソニーとQrioのシナジー効果について話した。
現在は9割以上がコンシューマ向けの販売としているが、今後は、不動産管理会社への導入など、法人向けの販売も視野にも入れていくとした。
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