ワーケーションのワーク部分を終えて、向かったのはフェリー乗り場。塩竈市内からフェリーで行ける浦戸諸島に向かうことに。久しぶりに船に乗ることもあり参加者も含め不思議とテンションが上がっていた。また、本土から離れていくことで、本業の仕事とも距離が置けたのではないかと思う。
フェリーに乗って30分ほど。いくつかの島を経由して到着したのは寒風沢(さぶさわ)という島。コンビニも派出所もなければ、街灯も少なく、島民ともなかなかすれ違わないような小さな島だ。携帯キャリアによっては電波も圏外なので、ある意味、強制的にデジタルデトックスができる環境となっている。
寒風沢にはホテルはなく、参加者も関係者も含め泊まるのは民宿。ほぼ初対面の10名ほどがいくつかの部屋に分かれはしつつも、雑魚寝で泊まるというかなり珍しいワーケーションを体験をすることとなった。
民宿について驚いたのがこちら。牡蠣に蟹に穴子にお刺身にと見渡す限り美味しそうな海鮮料理がずらりと並ぶ。この写真に収まりきっていない料理もまだあるほど、豪勢な料理が用意されていた。17時から早めの夕食が始まり、そのまま深夜まで続く宴会となった。
ワーケーションの参加者、関係者含め全員が集合したこともあり、ここで改めてお互いの自己紹介。大手コンサルティング、大手広告代理店、ベンチャーキャピタルの参加者に加え、不動産、起業家、ウェブ制作会社、メディア関係者など、普段は仕事で一緒になることが少ない業種が集まっていることもあり、各々の仕事の話で盛り上がった。
さらに個人的な趣味な話などを経て、話題は塩竈へ。「塩竈をどう盛り上げるか」「2回目にどうつなげるか」「交通費や宿泊費など必ずかかる諸経費をどう見繕うか」など様々なことが議題に上がった。
この様子はこの夜に限ったことではない。フェリーや車での移動中、ちょっとした待ち時間などでも自然と話し合いは繰り返された。最終的には、日頃から資料をつくり慣れている参加者側が報告書を用意するのもアリ、という話が飛び出るほど前のめりに。
ここまで当事者意識が高まったのは、地元の事業者との交流だけでなく、島の民宿に全員が泊まったことで参加者、関係者がチームとして団結したからではないかと思う。
寒風沢の朝は早かった。6時に島中にチャイムが響き有無を言わさず全員起床。朝食までのあいだに、島内を散歩した。振り返ってみると、こういった時間が休暇に一役買っており、心のリフレッシュになったと思う。
筆者は起床すると、LINE、メール、メッセンジャーなどを確認して、スマホゲームのログインとデイリーミッションをこなすのが日課だが、そういった行為をこなすのが野暮に感じてしまうほど、目の前の大自然を感じることや、仲間と会話することが大切に思える時間だった。
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