Facebookから社名を変更したMetaが、世界中で実店舗をオープンすることを検討しているという。The New York Times(NYT)が報じた。
店舗は、仮想現実(VR)ヘッドセット、そして将来的に拡張現実(AR)グラスなど、同社のReality Labs部門が開発したデバイスを紹介するために利用される可能性があるという。NYTは、このプロジェクトを知る情報筋の話と社内文書を元に報じている。
そのようなデバイスは、メタバースへの入り口となる。メタバースは、人々が働き、遊び、学び、友人や家族とつながる仮想空間だ。
Metaの広報担当者は米国時間11月5日、実店舗に関するどのような計画も明らかにすることはできないと声明で述べた。
Facebookは10月、社名をMetaに変更すると発表した。メタバースを構築することにフォーカスする方針を反映したものだ。Facebookのほか、写真共有アプリ「Instagram」、メッセージアプリ「WhatsApp」、VR/AR関連の取り組みを傘下に置く、新しい企業ブランドとなる。ティッカーシンボル「MVRS」で12月1日に取引を開始する予定だ。
NYTが入手した同社の社内文書によると、実店舗の目的は、世界を「よりオープンでつながった状態」にすることだ。また、文書によると、「好奇心や親近感」のような感情や、ヘッドセットで「評価にとらわれない旅」を試しながら、「歓迎されている」感覚を呼び起こすことを意図している。
NYTの情報筋によると、実店舗について真剣に議論され始めたのは2020年で、社名変更より何カ月も前だった。プロジェクトはまだ検討中で、実現しない可能性もあると情報筋は述べている。
実店舗をオープンするというアイデアはハイテク業界で新しいものではない。Apple、Microsoft、Amazonなどが小売店舗を展開している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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