配信大手Netflixは2020年に同社のアルゴリズムを使って、あるフランス映画を一部の検索結果に表示されないようにしたと報じられている。同社は映画「キューティーズ!」のプロモーションで激しい批判を浴びる中、自社プラットフォームにおけるこの映画の表示を抑制したと、The Vergeが米国時間10月27日、Netflixの社内文書を基に報じた。
「キューティーズ!」は、少女の性的対象化を批判することを意図したフランス映画だ。露出の多い衣装を身に着けた少女たちがポーズをとるNetflixのポスターは、批判を浴び、一部の批評家らは映画そのものが、批判するはずだったのと同じ種類の性的対象化を利用しているように感じると指摘した。
Netflixは、近日配信や人気の検索のカテゴリーから「キューティーズ!」を除外し、「cute」で検索しても表示されないようにしたほか、「キューティーズ!」を検索したユーザーに「エロチックでセクシーな作品」や子供向け映画をおすすめとして決して表示しないようにしたと報じられている。
「われわれのレコメンデーションは、Netflix上のすべての選択肢の中から素晴らしい作品を見つけられるように会員を手助けしている。すべての会員のホームページが異なるのと同様に、すべての作品が同じようにプロモーションされるわけではない」と、Netflixの広報担当者は声明で述べた。
Netflixは現在、コメディアンのDave Chappelleさんの最新特別番組「The Closer」をめぐる予期せぬ影響への対応にも追われている。Chappelleさんはこの作品の中で、トランスジェンダーの人々についてジョークを飛ばしている。Netflixが当初、「The Closer」を擁護したことが、同社の従業員による抗議デモにつながった。共同最高経営責任者(Co-CEO)を務めるTed Sarandos氏は結局、この番組を擁護したのは「過ち」だったと認めた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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