KDDIら、東京都港区の交通課題の解決を目指した実証実験--11月から4人乗りカートを運行

 KDDI、東急不動産、東日本旅客鉄道(JR東日本)、竹芝エリアマネジメント、MONET Technologies、kmモビリティサービスの6者は10月27日、東京都港区の交通課題の解決を目的とする実証実験を実施すると発表した。

 時速20km未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービス「グリーンスローモビリティ(通称:グリスロ)」を活用する。

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 6者は、国土交通省 (委託先: 復建調査設計) の公募に対して事業主体である東京都港区と連携し、「都心区における旅行者・居住者向けマイクロツーリズムの実証実験」を提案。9月10日に採択されている。

 今回実施する実証実験では、東京タワー、ウォーターズ竹芝などを停留所とする港区の「浜松町・竹芝エリア」(運営:東急不動産、竹芝エリアマネジメント)と、高輪ゲートウェイ駅、八芳園などを停留所とする「高輪・白金・白金台エリア」において、無料で乗車できるグリーンスローモビリティを運行。地域の交通課題解決および、旅行者や居住者が近隣地域の観光を楽しむ「マイクロツーリズム」促進による地域の活性化を目指す。

浜松町・竹芝エリアでの実施イメージ
浜松町・竹芝エリアでの実施イメージ
高輪・白金・白金台エリアでの実施イメージ
高輪・白金・白金台エリアでの実施イメージ

 グリーンスローモビリティは、環境への負荷が少なく、狭い路地の通行が可能な点が特徴で、観光客の周遊や高齢者の移動手段の確保など、地域のさまざまな事情に合わせた活用が可能。地域が抱える交通課題解決と脱炭素社会の確立を同時に実現できる新たなモビリティとして期待されている。

 実験の対象エリアは、南北方向の移動手段が充実する一方で、東西方向の移動手段および、移動効率が低いという交通課題がある。

 また、浜松町・竹芝エリアは海に囲まれているため回遊性が低い、高輪・白金・白金台エリアは道幅が狭く急勾配な坂道が多いなど、それぞれの地形特性による課題もある。

 今回の実験を通して、都心における新たなモビリティ活用の可能性を検証するとともに、マイクロツーリズムの促進を図り、両エリアの活性化につなげたい考えだ。

 なお、浜松町・竹芝エリアの運行日程は11月12日から22日まで。乗降管理システムはMONET Technologiesが提供するスマホアプリを利用する。高輪・白金・白金台エリアは11月24日から12月6日まで運行。システムはKDDIが担当し、11月1日から14日の予約期間内、港区ウェブサイトの予約フォームで受け付ける。

 両エリアとも、運行車両はエナジーシステムサービスジャパンの4人乗りカートタイプを使用する。

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