アップルは10月19日(日本時間)、スペシャルイベントを開催し、新チップ「M1 Pro」と「M1 Max」を搭載した新MacBook Proを発表した。
14インチと16インチのモデルが用意されており、価格は23万9800円(税込)から。なお、16インチモデルの10コアCPU、32コアGPU、16コアNeural Engine搭載Apple M1 Max、64GBユニファイドメモリ、8TBのSSDという最高スペック構成は70万円を超える。
すでにウェブサイトでは予約注文を開始しており、10月26日から販売する。
新MacBook Proで使用されるハイエンドな独自チップM1 ProとM1 Maxは、10コアCPUの場合M1よりも最大70%高速になるという。最新の8コアのWindowsノートパソコンのチップと比較し、M1 Proは同じ電力レベルで最大1.7倍高いCPUパフォーマンスに加え、ピークパフォーマンスを最大70%少ない電力で達成するとしている。
バッテリー駆動時間も、従来より大幅に伸びた。14インチモデルでは、これまでより7時間長い最大17時間のビデオ再生ができ、16インチモデルでは、これまでより10時間長い最大21時間のビデオ再生が可能だ。これはMacのノートブックにおいて最長のバッテリー駆動時間となる。重さは14インチモデルが1.6kg、16インチモデルが2.1kg。
また、いずれもモデルも、3つのThunderbolt 4ポート、SDXCカードスロット、ディスプレイやテレビへの接続に便利なHDMIポート、ヘッドホンジャックを搭載する。
また、MagSafeが「MagSafe 3」としてMacBook Proに戻ってきた。Macで初めて高速充電が利用できるようになり、30分で最大50%まで充電できる。M1 Pro搭載のモデルでは、最大2台のPro Display XDRを接続でき、M1 Max搭載のモデルでは、最大3台のPro Display XDRと1台の4Kテレビをすべて同時に接続できる。ワイヤレス接続は、Wi-Fi 6とBluetooth 5.0にも対応する。
ディスプレイは、iPad Proで使われているミニLEDテクノロジーを採用したLiquid Retina XDRディスプレイを搭載。最大1000ニトのフルスクリーンの持続輝度、1600ニトのピーク輝度、100万対1のコントラスト比を特長とする。
iPad Proに続いてiPhone 13 Pro/Pro Maxで採用された「ProMotionテクノロジー」がMacにも導入され、最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートに対応する。ProMotionは、バッテリー駆動時間を維持するために、ユーザーの画面に表示されているコンテンツの動きに合わせてリフレッシュレートを自動的に変化させるといった効果がある。
どちらのモデルも前世代より大きいディスプレイを搭載しており、16インチモデルは、Macノートブック史上最高の770万ピクセルを備えた、16.2インチディスプレイを搭載。14インチモデルは、14.2インチの有効画面領域と590万ピクセルを備える。これは、前世代の16インチMacBook Proよりも多いピクセル数となる。
ディスプレイは、外枠がより細くなりカメラの周りまで広がったことで、より広い領域にコンテンツを表示できる。1080pカメラを備えるほか、2つのツイーターと、4つのフォースキャンセリングウーファーを備えた6スピーカーサウンドシステムにより、低音域を80%多く再生できるとしている。
なお、同日はこのほかにも第3世代のAirPods、Siriからのみ使える月額480円の「Apple Music」新プラン、スマートスピーカー「HomePod mini」の新色を発表している。
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