「タクシーなら」と銘店が参画する“生おせち”デリバリー--タクシー配送「GO Dine」の戦略とは - (page 2)

高級店の、冷凍ではない“生おせち”を大晦日前後に配送

 高級レストランのフードデリバリーからスタートしたGO Dineが次に狙ったのが冒頭で紹介した「おせち料理」だ。

おせちデリバリーサービスの概要
おせちデリバリーサービスの概要

 百貨店のおせち料理や通販などが一般的だが、「その場合は事前に大量に作って、日持ちする形で冷蔵・冷凍するというものだった。『分けとく山』のように、その日に仕上げたものを届けたいという場合、店舗に来てもらうか、自ら車で届けに行くしかなかった」と萩原氏は語る。

 GO Dineがおせちデリバリーサービスを提供することで、アプリで事前決済し、スムーズにタクシーで届けられるようになる。

 「常連など限られた人しか体験できなかった、その日に仕上げた鮮度にこだわった“生おせち”をより多くの人の届けられる。今回は20店舗に参画いただいているが、デリバリーアプリでのおせち提供は初めてで、自店舗以外での販売が初めてというのも7店舗ある」(萩原氏)

参画する店舗の一覧
参画する店舗の一覧

 続いて、分とく山 本店料理長の阿南優貴氏が登壇した。

分とく山 本店料理長の阿南優貴氏
分とく山 本店料理長の阿南優貴氏

 「従来は常連の方限定で、私ども自らお届けしたり、お客様に大晦日の夜に取りに来ていただいたりしていた。大晦日当日は忙しいと思うので、(GO Dineのサービスは)お客様の元に職人の気持ちも載せていってもらえるようなサービスだと思い、利用したいと考えた。(コロナ禍で)本当に大変な日々を過ごしている中で、『新年を迎えられてよかったね』と、食事を通して楽しんでいただけるようなおせちになれば」(阿南氏)

左から日本交通株式会社代表取締役会長でMobility Technologies代表取締役会長の川鍋一朗氏、Mobility Technologies GO Dineビジネス部 部長の萩原修二氏、分とく山 本店料理長の阿南優貴氏
左から日本交通株式会社代表取締役会長でMobility Technologies代表取締役会長の川鍋一朗氏、Mobility Technologies GO Dineビジネス部 部長の萩原修二氏、分とく山 本店料理長の阿南優貴氏

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