高級レストランのフードデリバリーからスタートしたGO Dineが次に狙ったのが冒頭で紹介した「おせち料理」だ。
百貨店のおせち料理や通販などが一般的だが、「その場合は事前に大量に作って、日持ちする形で冷蔵・冷凍するというものだった。『分けとく山』のように、その日に仕上げたものを届けたいという場合、店舗に来てもらうか、自ら車で届けに行くしかなかった」と萩原氏は語る。
GO Dineがおせちデリバリーサービスを提供することで、アプリで事前決済し、スムーズにタクシーで届けられるようになる。
「常連など限られた人しか体験できなかった、その日に仕上げた鮮度にこだわった“生おせち”をより多くの人の届けられる。今回は20店舗に参画いただいているが、デリバリーアプリでのおせち提供は初めてで、自店舗以外での販売が初めてというのも7店舗ある」(萩原氏)
続いて、分とく山 本店料理長の阿南優貴氏が登壇した。
「従来は常連の方限定で、私ども自らお届けしたり、お客様に大晦日の夜に取りに来ていただいたりしていた。大晦日当日は忙しいと思うので、(GO Dineのサービスは)お客様の元に職人の気持ちも載せていってもらえるようなサービスだと思い、利用したいと考えた。(コロナ禍で)本当に大変な日々を過ごしている中で、『新年を迎えられてよかったね』と、食事を通して楽しんでいただけるようなおせちになれば」(阿南氏)
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