人気バトルゲーム「フォートナイト」の開発元Epic Gamesとの訴訟で、Appleは9月、ほぼ自社の主張に沿った判決という大きな勝利を手にした。185ページに及ぶ判決文の中で、米連邦地方裁判所のYvonne Gonzalez Rogers判事は、Epicが「iPhone」および「iPad」向け「フォートナイト」アプリの隠しコードを有効にして「App Store」の規則に違反したことで、Appleとの開発者契約にも違反したと認定した。Googleはこれに素早く反応し、米国時間10月11日に反訴状を提出した。
Googleは43ページにわたる提出書類の中で、Epicが2020年、「Google Play」ストアで提供していたアプリ内で同様の隠しコードを有効にしたと説明した。この行為はEpicが「契約で合意した」規則に違反するものであり、Googleは当該アプリを削除した。Googleによると、Epicはその後、「Epicの違反行為から注意を反らしつつ、Googleを悪者にして損害を与えることを意図した」広報キャンペーンを開始したという。
Googleはさらに、Epicが「順守するつもりがまったくない法的契約をGoogleと締結した」として、Epicの行動が「Epicのユーザーを危険にさらし、Googleに損害を与えており、本裁判所からの救済に値する」と主張した。米CNETはEpicにコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
Googleの動きにより、Epicが巨大IT企業2社を相手取って係争中の訴訟が、さらにエスカレートすることになる。AppleとEpicは判決後、Rogers判事が下した判決の一部撤回を求めて控訴手続きを開始した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス