グーグル、「フォートナイト」開発元のEpic Gamesを反訴--契約違反を主張

Ian Sherr (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉 (ガリレオ)2021年10月13日 11時57分

 人気バトルゲーム「フォートナイト」の開発元Epic Gamesとの訴訟で、Appleは9月、ほぼ自社の主張に沿った判決という大きな勝利を手にした。185ページに及ぶ判決文の中で、米連邦地方裁判所のYvonne Gonzalez Rogers判事は、Epicが「iPhone」および「iPad」向け「フォートナイト」アプリの隠しコードを有効にして「App Store」の規則に違反したことで、Appleとの開発者契約にも違反したと認定した。Googleはこれに素早く反応し、米国時間10月11日に反訴状を提出した。

「フォートナイト」
提供:Epic Games

 Googleは43ページにわたる提出書類の中で、Epicが2020年、「Google Play」ストアで提供していたアプリ内で同様の隠しコードを有効にしたと説明した。この行為はEpicが「契約で合意した」規則に違反するものであり、Googleは当該アプリを削除した。Googleによると、Epicはその後、「Epicの違反行為から注意を反らしつつ、Googleを悪者にして損害を与えることを意図した」広報キャンペーンを開始したという。

 Googleはさらに、Epicが「順守するつもりがまったくない法的契約をGoogleと締結した」として、Epicの行動が「Epicのユーザーを危険にさらし、Googleに損害を与えており、本裁判所からの救済に値する」と主張した。米CNETはEpicにコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。

 Googleの動きにより、Epicが巨大IT企業2社を相手取って係争中の訴訟が、さらにエスカレートすることになる。AppleとEpicは判決後、Rogers判事が下した判決の一部撤回を求めて控訴手続きを開始した。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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