電気自動車メーカーTeslaの創業者で最高経営責任者(CEO)のElon Musk氏が、本社をカリフォルニア州からテキサス州に移転する計画を明らかにしている。
Musk氏は米国時間10月7日の株主総会で、「テキサス州オースティンに本社を移転することを発表できてうれしく思う」と述べた。本社は現在、カリフォルニア州パロアルトにある。
同氏は、「はっきりさせておくが、カリフォルニア州での事業活動を引き続き拡大する」と述べた。「Teslaがカリフォルニア州を離れるということではない」(Musk氏)
Musk氏は2020年12月、同氏自身がテキサス州に転居したことを明らかにした。2020年5月には、Teslaの本社をテキサス州かネバダ州に「直ちに」移したいとツイートした。
Musk氏は2020年夏、Teslaの巨大な工場をテキサス州に建設するとしていた。同州は、Musk氏のもう1つの企業であるSpaceXの事業拠点の1つでもある。Musk氏は、ロケットを開発するSpaceXに勤務することに関心を寄せるエンジニア、技術者、開発者に対し、テキサス州に転居するよう勧めている。3月には、「テキサス州のスターベースか、ブラウンズビル/サウス・パドリー周辺地域に移ることを検討し、友達にも勧めてほしい」とツイートした。
Teslaは2020年、カリフォルニア州アラメダ郡当局と衝突していた。従業員の安全性に関する懸念から、カルフォルニア州フリーモントにあるTeslaの工場を停止するよう求められていた。Musk氏はその後、停止の要請を無視して工場を再開し、逮捕されることも覚悟しているとしていた。逮捕には至らなかったが、Teslaは同郡を提訴するとMusk氏はツイートした。同郡が「憲法の自由と当たり前の常識に反する行動をとっている」などとしていた。
複数のIT大手企業がテキサス州に本社を移転する計画を明らかにしている。Oracleも12月、本社をシリコンバレーからオースティンに移転したことを明らかにした。Hewlett Packard Enterprise(HPE)も、カリフォルニア州サンノゼからヒューストンに本社を移転すると発表した。
米CNETの取材に対し、Teslaからコメントはない。同社は2020年に広報部門を廃止したようだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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